■“もはや歩が主人公”の声が続々
まるで歩(仲)が主人公のような展開にXは沸騰。
《管理栄養士の話はどうでもいいからもう歩と詩の話をやってくれ。これ本当に今週終わるんだよね?あまりにも同じことやってるから来週も続きそうで恐怖》
《歩と詩の2人の方が詩が心を開いて楽しむようすがわかって良かった 詩からしても歩は憧れのブランドのCEOだもんね、嬉しいと思うわ 詩のことに関しては結の存在がノイズでしかないな…》《歩と結が対峙するシーンでは演技力の差が凄まじかったな。仲里依紗はこんなめちゃくちゃな脚本でも良い演技するわ、なんかグッときちゃった。歩と詩が2人で過ごしてる時間も良かった。結がノイズすぎ》
《おむ子(※結)と歩の演技力の差。やっぱり歩のほうがよっぽどヒロインだよな》
《多くの人が「歩の方が主人公では?」と感じるのは、少なくとも「悩み苦しむ」場面が結よりはあったから。結は震災でも記憶はぼんやりだし「食べることが正義か?」「子育てで寄り添うとは?」で悩むどころか娘と交流する場面のほぼない結の、苦言の説得性の無さ》
など、主人公・結(橋本)を“ノイズ”呼ばわりする声まで寄せられてしまっている。
また、結は中学生の娘を持つ母親であるが、これまで子育ての描写がほとんどなかったことから《結が母親論語ったところで、これまで全然母親やってるところ見てないから説得力に欠ける》《旦那にほぼ子育て丸投げしといて母親を語るんか》といった声も。
「結も“真紀ちゃんの死”はトラウマになっていますが、まだ幼すぎて記憶がおぼろげな部分がありました。
一方、歩は阪神・淡路大震災震災の時点で中学生。そのため真紀ちゃんの死で長らくふさぎ込み、 その後の人生は“真紀ちゃんだったら”を基準に生きてきただけだった、という泣けるドラマが描かれ、本来の主人公である結以上にトラウマからの脱却のところも深く描かれていました。
最終盤になっても、またそれと同じような現象が起きているということですよね」(前出のテレビ誌編集者)
歩が詩の後見人になろうとするのを結が止めようとする場面も、一般的なドラマとは立ち位置が逆、という声がある。
「主人公の決意をより印象付けるために、周囲のわき役がそれを阻むような発言をするという展開は多くのドラマで見られますが、『おむずび』では本来の主人公・結が“周囲のわき役”のポジションになっていますよね。
それに比べて姉・歩の、震災のトラウマを乗り越えたり、孤独な少女の詩のために奮闘しようとする姿は、仲さんの高い演技力も相まって、普通に見ると主人公そのもの。以前から、歩の方が主人公に見える、という意見はありましたが、最終週でそれがより決定的になってしまった感がありますね」(前同)
そんな『おむすび』の平均視聴率は、前週3月21日までの時点で13.1%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。すでに朝ドラ史上ワースト視聴率13.5%(※倉科カナ主演の09年度後期『ウェルかめ』)更新は確定的なものになってしまっている。
最初から、“歩が震災で幼なじみを亡くしてふさぎ込むも、ギャルマインドに救われて、後に周囲や孤独な少女を救う側に”という物語の方が、良かったのかも。