■フジテレビ「日枝体制」を痛烈批判
中居氏の女性トラブルに端を発する一連の問題を受け、フジテレビは3月31日に第三者委員会の調査報告書を公表。中居氏のトラブルを《業務の延長線上における性暴力だった》と認定した。
“フジのドン”と称されるフジサンケイグループ代表の日枝久氏(87)は第三者委員会の報告前の3月27日にフジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスの取締役相談役を退任すると発表したが、古市氏は早くから“日枝体制”にも苦言を呈していた。
1月23日放送の『めざまし8』に出演した古市氏は「(フジテレビは)もう企業としての体をなしてないと思います」とコメント。
そのうえで「もうフジテレビに出られなくなってもいいから言うんですけど、やっぱり、フジサンケイグループ代表の日枝さんを中心とする経営陣が1回どいてもらわないと、どんな問題も収束しないと思うんですよ」と提言。
「普通に考えてこういう影響力のある企業として87歳の方が数十年にわたって権力を持つ、いまだに人事権とか影響力を持つのはおかしいと思うんですよ」とし、「放送法と電波法に守られた許認可事業をしている極めて公益性の高い企業が、1人の方が影響力を持っているのは絶対的によくない。それは日枝さんもよくなかったし、それを許してきた会社の幹部、総務省もよくなかったかもしれない」と持論を展開。
あらためて「日枝さんを含めて経営陣が1回どいてもらわない限りは、社会の信用は取り戻せないのでは」と訴えた。
同月30日の同番組では、同じコメンテーターでフジテレビ局員だった風間晋解説委員(66)に対し、「風間さんは1月末までフジテレビの解説委員で、2月からフリーっていう立場でしたっけ?」と唐突に質問。
風間委員は「あれっ?まだ公にしていない」と苦笑し、古市氏は「だから、これは僕の独自取材なんですけど」と前置きし、「立場的に半分フリーみたいな状況だと思うんですけど」と指摘。風間委員は「違いますよ。フジテレビ社員として」と応じた。
これに古市氏が「じゃあ、日枝体制とか批判されることについて、どうフジテレビ社員として受け止めているんですか?」と質問を投げかけると、風間委員は「フジテレビ社員としては冷静にみなさんいろいろな意見をお持ちだからそれはそれでいいんだと思いますし……」とコメントしていた。
また、同日の番組内では1月27日に行なわれたフジテレビ上層部による10時間に及ぶ記者会見を受け、「現状として起こっていることはフジテレビのこの番組も含め、CMがほぼAC(ジャパン)なわけですよね。やっぱり、スポンサーが納得しなければいけないというのが1個の落としどころで、日枝体制も含めて今の経営陣に問題があると思うんですよ。一方でそれを批判することに甘えてはいけない」とあらためて日枝体制について言及していた。
「かねてよりフジテレビを痛烈に批判し、《もうフジテレビに出られなくなってもいいから言うんですけど》という覚悟でコメントしていた古市さん。たびたび出演していた『ワイドナショー』やレギュラー出演していた『めざまし8』にも皮肉を込めた言葉を放っていましたよね」(前出の女性誌編集者)