「“中居・フジテレビ問題”が勃発して番組が打ち切られる前から、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)はもう厳しかったんですよね……」

 そう中居正広氏(52)の冠番組に言及するのは民放キー局関係者だ。

 昨年末に報じられた女性トラブルに端を発した中居・フジテレビ問題。3月31日、フジが設置した第三者委員会によって中居氏の被害女性へ行ないは「性暴力」と認定された。

「中居氏は今年1月23日に芸能界を引退し、これまで出演していた番組は多くが終了。大半の番組は報じられたスキャンダルの影響で新年を迎えてから1度も放送されることはなく、昨年末の放送回を最後に打ち切りとなりました。その1つが『金スマ』でした」(前同)

『金スマ』は2001年10月に『中居正広の金曜日のスマたちへ』としてスタート(16年2月に『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』に改題)。金曜の夜9時台を象徴するバラエティ番組として人気を博し、過去には番組最高世帯視聴率24.0%(関東地区/ビデオリサーチ調べ/16年5月13日)を記録したこともあった。

 しかし、中居氏の女性トラブル報道により24年12月13日放送回が事実上の最終回となり、番組は打ち切りに。“最終回”の内容は、ゲストに霜降り明星せいや(32)を招き、彼の半自伝的小説『人生を変えたコント』(ワニブックス)も実写ドラマ化してお届けする、というものだった。

「急な打ち切りとなってしまった『金スマ』ですが、実は数字の悪さが前々から言われていた番組でもあったんです。現在、テレビ各局は若年層の数字である13~49歳のコア視聴率を重視していますが、『金スマ』“最終回”のコア視聴率は1.8%。これは、同時間帯の日テレの金曜ロードショーの3分の1程度の数字です。『金スマ』は、激戦区の金曜日夜に他局の人気番組と戦えるコンテンツではなくなっていました。

 そして皮肉な話ですが、『金スマ』打ち切り後、4月から始まる新番組『知識の扉よ開け!ドア×ドア クエスト』が放送されるまでの“繋ぎ”として放送されている番組の方が、圧倒的に数字が良いんですよね」(同)

 今年に入ってから、『金スマ』が放送されていた時間帯には『わんにゃん観察バラエティ アニマリング』、『この歌詞が刺さった!グッとフレーズ』などの特番が放送されている。

 そして、特に人気を集めているのが――、

「1月31日、2月28日、3月28日の計3回放送された、Snow Man宮舘涼太さん(32)がMCを務める『黄金のワンスプーン!』です。3月以外はグループの冠レギュラー番組『それSnow Manにやらせて下さい』との合体SPでしたが、『ワンスプーン!』のコーナーは『金スマ』と同じ9時台に放送されていました」(同)