■「結局は金のためですよね」批判が殺到
ニューセンチュリーレコードのインスタ投稿を受けて、Xでは前述のように《#八代亜紀さんの尊厳を守れ》がトレンド入りし、ニューセンチュリーレコードのインスタグラムのコメント欄にも批判の声が殺到。
《こんな死人に口無しなやり方に滅茶苦茶腹が立つ》
《発表されたくなければ、プライベート写真を買い取れって、恐喝とはどう違うのでしょうか?》
《八代亜紀さんのアルバム、タイトルからしてダサいし、やってる事もダサい。加担してはならない》
《文句があるなら権利を買い取れってことですか。結局は金のためですよね。あまりにも非道》
《ニューセンチュリーレコードのインスタの投稿、一会社とは思えない文言だな… 所有権を持ってるって、それ撮った男から買っただけで八代亜紀さんの許可とってないんでしょ…? さすがにないよ。本当に》
といった、特にラスト4行に書かれている“買取話”に憤る声が多く寄せられている。
「ニューセンチュリーレコードの社長H氏はメディアに、私的写真を特典にする理由を“八代の『真実』を知ってほしい”とも話していましたが、多くのファンからは、猛烈な反発を受けています。
インスタ投稿の《問題の写真類一式を買い取って頂ければお譲りする》という部分は、八代さんが所属していた個人事務所の社長O氏に向けられた言葉だともっぱらです」(前出の夕刊紙デスク)
八代さんはO氏が代表の個人事務所に所属していたが、彼女の遺言に従って同事務所は解散。現在のO氏は、八代さんの生前に立ち上げられていた、彼女の権利や財産を管理する会社の代表取締役をしている。
そしてH氏は4月1日配信の『週刊女性PRIME』の取材で、O氏が八代さんが亡くなったことを利用して、彼女の絵や楽曲の権利を保有するようになったと主張。件のプライベート写真を《この戦争で使える武器》と評し、O氏とのいざこざを激白した上で、
《ともかく私のこの行動を止めさせるには、ウチの権利、いろんなもの全部買い取ってくれってだけのことですよ》
と、コメントしていた。
「多くのファンは今回のアルバム発売に激怒し、猛反対していますが、大スター・八代亜紀の在りし日の貴重な未公開写真ですから、発売されてしまえばどうしても買う人は出てきてしまいますよね。そして、タイトルは『お宝シリーズ 第一弾』という次弾をほのめかすもので、H氏はまだ3枚の写真を持っていると。そして、H氏はO氏に向かって、止めてほしいなら権利を買い取れ、と主張していると……。
現在、アルバムの発売に関して八代さんのご遺族が主体となり弁護士とともに動いているとされています」(前同)
ファンの発売反対運動の影響もあるだろう、Amazon、タワーレコードオンライン、Yahoo!ショッピングではすでに商品ページが見られない状態になっており、楽天では《ご注文できない商品》という扱いになっている(12日7時現在)。それでも、ニューセンチュリーレコードの公式サイトからは直接購入することは可能な状況にある。
発売まであと10日。偉大な歌手・八代亜紀さんが、何も言えなくなった死後に巻き込まれた騒動はどう決着するのか……。