■松本人志の代理人弁護士が『ミヤネ屋』に抗議

 2024年7月11日発売の『週刊文春』は、松本の代理人である田代政弘弁護士が探偵を雇って告発者であるA子さんを尾行したり、証人として出廷するのを止めさせようと水面下で交渉していたなどと報道。田代弁護士は事実に反するとして文春に反論。さらに田代弁護士が所属する「八重洲総合法律事務所」は翌12日、文春の報道を取り上げていた『ミヤネ屋』に対して抗議を申し入れたと公式サイトで発表した。

 7月11日の番組内容について《不適切な偏向報道及び事実に反する内容の報道があったことを確認いたしました》とし、《同日の報道内容のみならず、今日に至るまでの「情報ライブ ミヤネ屋」における報道内容が、松本氏の名誉権の侵害を助長する内容であることに疑いを差し挟む余地はなく、貴局に対し、強く抗議を申し入れます》と主張。

 田代弁護士は、『ミヤネ屋』内でコメンテーターで医師のおおたわ史絵氏(60)が《元編集長女性が出てきたり、Xさんが出てきたりとか、ありとあらゆる手を使って、とにかくA子さんに(出廷を)あきらめさせようとしているという図式だけは、はっきり私にもわかってる感じ》と言ったことなどを特に問題視しているとした。

 松本は田代弁護士らの抗議文をXにポスト。『ミヤネ屋』に抗議する姿勢を示した。

「松本さんが、『ダウンタウンDX』と同じ読売テレビ制作の『ミヤネ屋』が、“なぜ自分にそこまで厳しい論調なのか”と疑問を抱いてもおかしくはないですよね。

 加えて、ここにきて浜田さんも『ダウンタウンDX』に思うところがあるようだと聞こえてきています」(前出の制作会社関係者)

 松本の活動休止以降、1年以上もひとりで番組を支えてきた浜田だが、

「浜田さんは最近、若手芸人や若いタレントが自分の番組をきっかけにブレイクして活躍してくれればいい、と後進の育成を大切に考えているといいます。制作サイドにもそういう構成にしてほしいとリクエストしているようですが、『ダウンタウンDX』の構成はそれほど変わらなかった。基本的には、メインの浜田さんと大御所タレント、名のある人気タレントとの絡みが中心。浜田さんには、もっとまだ名のない若手が目立つような番組構成にしてほしいという意向があるようです。

『ダウンタウンDX』は約32年も続く番組で、今のスタイルでずっと数字が取れてきたから、スタッフとしては変えられない、というところがあるのかも。その気持ちもわかるんですけどね……」(前同)

■気づけばダウンタウンが一番の大御所タレントに

 浜田は若手の芸人、タレントを後押ししたいと考えているというが、約32年の歴史を誇る『ダウンタウンDX』にはこれまで、中尾彬さん(享年81)、梅宮辰夫さん(享年81)、志村けんさん(享年70)、北島三郎(88)、江守徹(81)などの大御所タレントがたびたび出演していた。

「番組開始時、ダウンタウンの2人はアラサーでした。若くてヤンチャなダウンタウンが大御所タレントと絡んで、時には浜田さんが大御所の頭を叩いてツッコんだり、松本さんがバッサリと切ったり、出演者や視聴者がヒヤヒヤする絡みが番組のウリの1つでした。

 しかし、番組は30年以上続き、気づけばダウンタウンの2人は還暦超え。今や芸能界にダウンタウン以上の大御所はほとんどいないような状況になりつつあります。それでも『ダウンタウンDX』のスタッフは従来通りのスタイルで、できるだけメジャーなタレントとダウンタウンの絡みを前面に出すべく制作していると。

 視聴率の面を考えると悪いことではないのでしょうが……浜田さんの意向とはズレが生じてきていると言われていますね」(前同)

 ダウンタウンが2人揃ってなかなか復帰できず、読売テレビや制作陣への不満なども聞こえてきている状況で、『ダウンタウンDX』はその長い歴史に幕を下ろすことになったようだが、6月いっぱいという中途半端な時期に終了が決まった背景はなんだったのだろうか。

 前出の制作会社関係者が続ける。

「番組がいくつかの問題を抱えているのは間違いなく、先の3月末の終了も検討されたのかもしれません。ただ、松本さんに次いで浜田さんも休養に入ってしまいましたからね。ダウンタウンの2人が不在のまま終了となるのはあまりにも寂しく、視聴者も納得できないでしょう。

 6月までには浜田さんは復帰できそうですから、その時期で、ということになったのではないでしょうか。それに、最後には松本さんも出演して2人がそろう、という可能性もゼロではないでしょう。“最終回”ということならCMスポンサー企業も説得できそうな感じもしますし、それでも寄せられるクレームは仕方ない、となるのかもしれません」

 6月26日の『ダウンタウンDX』の最終回では松本と浜田が並び立ち、ダウンタウンとして番組の歴史に幕を下ろすことになるのだろうか。