■スタッフも論文が書けるくらいのデータを準備

「柴田さんはよく感動的なVTRを見て涙を流しますが、それにちなんだ検証企画です。大真面目に過去の映像アーカイブを徹底的に調べ上げて、“1997年(当時38歳)に初めてテレビで柴田さんが泣いた”という事実を、同年公開の映画『タイタニック』にちなみ“全米が涙したこの年~”と上手く言いながら紹介したり、実にノリノリでしたね(笑)。

 絶妙に笑えて気になるネタをチョイスし、ゴールデン進出を果たした重要な特番でオンエアするあたりに、バカリズムさんのセンスを感じますよね」(前出のテレビ誌編集者)

 番組の内容は実に濃密で、企画・総合演出の加藤智章氏いわく、

《毎度、収録が終わるたびに出演者の皆さんが「プレゼンターの努力がエグすぎる」と口にします。バカリズム研究長も睡眠時間を削ってプレゼン資料を仕上げます。担当スタッフも、論文を書けるくらいのデータ量を準備します。でも、発表できるのはそのうちの10分の1くらいです》

 とのこと。

「ほかにもさらば青春の光森田哲矢さん(41)による『お笑い芸人 あるあるネタパッケージ発明史』では、“あるあるネタ”の歴史を掘り下げる過程で“4・4・5”の文字数のネタが耳に残りやすいこと、人気曲の多くの歌詞もやはりリズムが“4・4・5”なことなども深く解説されていて、非常にタメになる内容でしたね。

 リサーチに非常に時間がかかる番組であることが強調されているのでレギュラー化は本当に大変でしょうが、勢いに乗るバカリズムさんの同番組での活躍には、大注目でしょうね」(前同)

 日テレでは連続ドラマを大成功させたバカリズム。次はフジテレビのバラエティをブラッシュアップする?