■不倫タレントが地上波番組“絶対NG”のワケ

 永野と田中の不倫疑惑は今後どのような展開を見せるのか――。そして、これほどまでに芸能人の不倫スキャンダルが問題視されるようになった背景を、芸能評論家の三杉武氏はこう解説する。

「双方の事務所が不倫疑惑を明確に否定しています。ですので、ドラマやCMからいきなり降板となると、“やっぱりそうなんだ”と思われてしまうでしょうし、永野さんがインスタグラムのコメント欄を開けっ放しにしているのも、閉鎖したら“やましいことがあるんだな”となってしまう。だからこそ『キャスター』にも出演ができているのでしょうし、コメント欄も閉鎖しないんでしょうね。

 事務所は火消しに奔走していると見られますが、最大のポイントは文春が続報を出してくるかどうかですよね」(以下、すべて三杉氏)

 ベッキー(41)とゲスの極み乙女。川谷絵音(36)の不倫報道時、ダウンタウン松本人志(61)の女性問題など、文春は第二、第三の矢を放ってきた。

「文春の続報は恐いでしょうね……。そんな永野さんは、子役からファッション誌のモデルを経て女優デビュー。芸歴は長いものの“ノースキャンダル”でした。さらにNHK朝ドラ『半分、青い』のヒロインを務めたこともあり、世代を問わずに人気があります。

 裏表のなさそうな圧倒的な“好感度女優”だった永野さんですから、そういったタレントが不倫していたとなると“ギャップ”も大きくダメージもより甚大ですよね」

 現在、テレビ各局は不倫スキャンダルが取り沙汰されたタレントを出演させることを非常に恐れているとされる。

「テレビ不況ですからね。かつてよりもさらに“スポンサーあってのテレビ”という風潮がありますよね。各局はスポンサーの怒りを買わないよう、極力、波風を立てないような番組制作を心がけています。

 ダウンタウンの松本さんが出演していた『ワイドナショー』の後番組がサンドウィッチマンの『かのサンド』(フジテレビ系)になったこともその典型ではないでしょうか。サンドウィッチマンは好感度が抜群に高いですし、スキャンダルの心配もないでしょうからね」

 スポンサー企業側も消費者からの反発やSNSの炎上を恐れているという。

「SNSの浸透は大きいですよね。スキャンダルが報じられたタレントを出すことを特に反対しているのは一部の声の大きな人だけなのかもしれませんが、今はスポンサー企業に直接クレームを入れられる時代です。コンプライアンスや倫理に反するような行ないをしたタレントを自社のCMに出演させたり、そういったタレントが出ている番組にスポンサードすることは“リスク”ですよね。

 永野さんが多くのCMに出ていた背景には、彼女のノースキャンダルもあったはず。それが今回、誤解されても仕方がないような行動があったことはたしか。あくまでも疑惑ではありますが、今後は地上波番組への出演やCM契約が減る展開も考えられるでしょう。

 いきなり、打ち切りなどにすると各所にハレーションが発生するので、契約期間中は放送するものの、満了時に更新しない、新規のCMオファーが来なくなる、もしくは減っていき、露出も徐々減っていくとなる可能性もゼロではないでしょうね。そしてやはり、文春の続報が出た場合には大ダメージですよね」

「これから皆さんの信頼を取り戻せるように頑張ります」とコメントした永野。多くの人に愛されてきた大人気タレントは、この窮地を乗り切れるだろうか――。