■事務所社長の“目利き力”がすごい

 その後、唐田は、徹底的な肉体改造をし、女子レスラー・ダンプ松本(64)の半生を描いたゆりやんレトリィバァ(34)主演作『極悪女王』(Netflix/24年9月配信)に出演。若き日の長与千種(60)を体当たりで演じきったことから役者として再評価され、復活に成功。今年だけでも『死に損なった男』(2月21日公開)、主演映画『Page30』(4月11日公開)、『海辺へ行く道』(晩夏公開予定)、『アフター・ザ・クエイク』(10月3日公開予定)と、4本もの映画に出演している。

「唐田さんは今後、大きな地上波ドラマにキャスティングされていると聞こえてきています。唐田さんのケースは結果として、事務所がタレントをとことん守ってくれることを証明する形にもなったわけで、業界内でのフラームの人気はますます上昇しているともっぱらですね」(前出のワイドショーデスク)

 手厚いサポート体制に加えて、フラームの強みとして「事務所社長Iさんの目利き力がすごい」(前同)ことがあるという。

「社長のIさんは、所属タレントに届く映画やドラマのオファーを吟味。その際、脚本を事細かにチェックして、出演したほうがいいか、しないほうがいいか的確にアドバイスしてくれるといいます。ドラマの設定、所属タレントが演じるキャラクター、ストーリーはどういう展開になり、視聴者はその作品を面白く見られるのか――脚本をじっくり読むことで、作品がヒットするのか、所属タレントの得になるのかが見分けられるといいます。その見極めるセンスが卓越していると言われていますね。

 そんなプロダクションですから当然、フラームに入りたいというタレントは多く、同社には毎日のようにすごい数の履歴書が届くといいますね。

 フラームでは、同事務所の象徴のような存在だった広末涼子さん(44)の独立もありましたよね」(同)

 白石を含めて20人の女優を抱えるフラームだが、元は広末がモデル事務所から独立した1998年に、現社長で当時マネジャーだったI氏が設立した事務所だった。

 設立後、広末とI氏は二人三脚で頑張ってきたが、23年6月に広末と鳥羽周作シェフ(46)のダブル不倫が発覚し、I氏との関係もこじれてしまい、24年2月、広末は独立して個人事務所を設立することとなった。

 その広末は今年4月7日、静岡県掛川市で新東名高速道路を通行中にトレーラーと追突する事故を起こしたうえ、搬送先の病院で看護師に暴行したなどとして傷害の疑いで逮捕、送検される大騒動を起こしてしまった。その後、不起訴処分となったが、5月2日、広末の事務所は「双極性感情障害および甲状腺機能亢進症」の診断を公表したうえで、「当面の間、広末はすべての芸能活動を休止し、心身の回復に専念いたします」と芸能活動の休止を発表している。

「長年共に歩んできた広末さんの騒動には社長のIさんも胸を痛めているでしょうが、彼女がきっかけで設立された芸能プロ・フラームは今や女優にとってあこがれのプロダクションになったと。すでに女優として成果を残してきた白石さんの移籍からも伝わってきますが、これからもフラームはさらに、業界内での存在感が増していきそうです」(同)

 24年9月には創立25周年を記念し、公式サイトもリニューアルオープンされたフラーム。同プロダクションの人気は続きそうだ――。