■名場面に水を差し、朝ドラ受けもナシに

 圧倒的な存在感から“主役食い”の声もある河合。世間的には、『あんぱん』でも共演中の阿部サダヲ(55)が主演の連ドラ『不適切にもほどがある!』(TBS系/24年1月期)で主人公の娘役を好演したことで一気に名が売れたイメージもあるが――、

「河合さんは2022年は計8本もの映画に出演していずれも大きな存在感を示すなど、映画好きの間では以前から人気女優の1人でした。

『あんぱん』の出演が決定した際には、阿部さんとの再共演も含めて“『ふてほど』効果か”と話題になりましたが、実際には『ふてほど』より前にオーディションが行なわれていて、そこで『あんぱん』の倉崎憲チーフプロデューサーが“とてつもない才能に出会った”と感じる芝居をしたことで、蘭子役に選ばれたことが明らかとなっています。

 河合さんは『あんぱん』出演が先に決まり、その後、『あんぱん』放送前の『ふてほど』で人気が爆発した、ということですね」(前出の女性誌編集者)

 そんな“とてつもない才能”の俳優・河合優実の真骨頂とも言える回だったわけだが、これに水を差す出来事もあった。

「『あんぱん』の放送中、蘭子が葬式から走り去るあたりで、江藤拓農林水産大臣(64)が石破茂総理(68)に辞表を提出したことが速報として流れたんです。

 また、ドラマ終了直後に放送される情報番組『あさイチ』の冒頭でもこの件が取り上げられたことで、“朝ドラ受け”をする時間もなくなってしまい、“余韻に浸れなかった”と批判の声が出ています」(前同)

 江藤前大臣は、世間で米不足による価格高騰が言われているなか、5月18日に佐賀市内で開催された講演で「米は買ったことがない」などと発言し、大問題に。発言以外にも、父親が運輸相や建設相などを歴任した自民党の大物議員・江藤隆美氏(享年82)であることも注目され、《庶民感覚がずれている》《ダメな2世議員の典型例》などと大炎上していた。

 そして21日朝、前述のように速報によって『あんぱん』の大事な場面でテロップが流れたうえ、『あさイチ』でも“朝ドラ受け”がなかったことから、視聴者は怒り心頭。

《米を買ったことがないうえ重要なシーンを邪魔するとか》
《こんな時期に「米を買ったことがない」とかズレたこと言った大臣がさらに空気を読まずに朝っぱらから会見やったせいでよりによって朝ドラのめちゃくちゃ大事なシーンで更迭のニュース速報が入ったうえにあさイチの受けもなくなった。ここまでタイミングの悪い人間いるんだ》
《今日の「あんぱん」は涙する神回でなのに途中で速報テロップが流れるし。あさイチの朝ドラ受けを聞きたかったのに。あなたの辞任ニュースで台無しです!》

 といった、憤る声が多数寄せられている。

「朝ドラ視聴者には、『あさイチ』でMCの博多華丸・大吉コンビらによる朝ドラ受けも含めて、作品を楽しんでいる人もいますよね。今回はまさに、河合さんの名演技や、日本が軍国主義に染まっていく当時の空気感などについて多くが語られそうな回だっただけに、より不満の声も多いのではないでしょうか」(同)

 河合や今田、江口が生み出した名場面を邪魔をした江藤拓前農林水産相。朝ドラファンの怒りを買った可能性は高い。