■“国分消去回”には強力な裏番組もあったが数字は不変
ところが、6月29日放送の『鉄腕DASH』でチーズ作りの過程を振り返る際のVTRに国分の姿は一切なく、あたかも草間単独ロケのような映像に編集されていたことから、
《国分太一ががっつり関わってたのに一切映さず何事もなかったかのように進むのが、なんかもう泣けてくる…》
《DASHバーガーのチーズ、太一くんが現地まで行って作り方学んできたのになぁ。色々カットされてて悲しい》
《やっぱチーズ取りに行ったところは丸々カットか…》
《国分太一さんだけカットされてるんですねもう姿を見られないのが残念》
《あのダンジョン(洞窟)からチーズ持ち帰るのも大変そうだな……って太一担当だったからカットされたんか》
など、嘆く声が多く寄せられることになったが――前出の民放キー局関係者は言う。
「重大なコンプラ違反で降板となった国分さんですが、それまでは視聴者から好意的に見られていましたよね。ただ、視聴率で見れば、『鉄腕DASH』の数字は国分さんが降板しても全く下がっていないんですよね。むしろ個人視聴率とコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)は上昇さえしていて……」
国分が最後に『鉄腕DASH』に出演した5月25日、降板後初放送の6月22日、国分の完全カットが話題となった29日放送回の視聴率は、以下の通り。
【5月25日】
・世帯8.3%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)/個人5.6%/コア3.7%
【6月22日】
・世帯9.7%/個人6.3%/コア3.9%
【6月29日】
・世帯9.5%/個人6.4/コア4.3%
ちなみに、6月29日の同時間帯には、大人気アニメ『鬼滅の刃』の特別編集企画【第二夜「特別編集版『鬼滅の刃』遊郭潜入編」】がフジテレビで放送されていた。吾峠呼世晴氏による同名漫画(集英社)が原作のアニメ『鬼滅の刃』は、7月18日に映画最新作『無限城編 第一章』が公開される。そのためフジテレビでは、6月28日から7月17日にかけて過去作を全7回に分けて放送している。
「『鬼滅』は毎回とんでもない高視聴率を記録する人気アニメで、今回も好成績でした。しかし、そんな『鬼滅』が裏番組でも、国分さん不在の『鉄腕DASH』は数字を落とさなかったんですよね。こうなってくるといよいよ、国分さんの復帰は困難でしょうね……」(前同)
国分のコンプラ違反の詳細を日本テレビは明らかにしていない。被害者の有無も未発表だが、『鉄腕DASH』を即降板となるほどの重大な事態であることは間違いない。
そんな状態だけに、他局も番組に国分を出演させるのは困難に。TBSは国分がMCを務めていた『世界くらべてみたら』からの降板を発表。『鉄腕DASH』と『せかくら』以外のレギュラー番組4本は放送休止や終了を余儀なくされている。
「そして、今回の『鉄腕DASH』で国分さんの不在が、番組の視聴率に影響を与えないことが明らかになってしまったと。
もちろん、放送する企画の面白さは視聴率には影響してくるでしょうが、国分さんが“数字を持っていない”となると、ただでさえ重大コンプラ違反の詳細が分からず起用が難しい彼を、各番組サイドがリスクを冒してまで戻すメリットがない、となってしまう。そういう意味でも、国分さんが今後地上波テレビに復帰することは、極めて困難だと言えそうです……」(同)
現在は“無期限活動休止”ということになっている国分だが、一部では《事実上の引退状態》とも報じられている。“タレント・国分太一”はあまりにも厳しい状況を迎えている――。