■佐々木希が離婚をしなかった「もう1つの理由」

 芸能プロ関係者はこう話す。

「そんななか、『1周回って知らない話』で大きく注目を集めたのは、やはり佐々木さんの“離婚はしない”という選択についてですよね。家事は佐々木さんの負担が大きいようですが、渡部さんは主に育児を担当。子どもに対してはとっても誠実で、不倫騒動後もその点は変わらなかったといいます。

 子どもの存在が大きかったから離婚しなかった、というのは本音なんでしょう。一方で、番組で語らなかったこともあった……。

 今回、よくテレビであれだけの騒動について語れるなと感心した視聴者も多かったでしょうが、5年の年月が経過したというのも大きかったはずです。ただ、実は、佐々木さんは近い身内のような関係者には結構前から不倫騒動時の夫婦の関係性などについて、自分から積極的に話していたそうなんです。

 普通、周囲は気を遣ってなかなか事情を聞けないものですが、佐々木さんは率先して話してくれるため、“だったら”と周囲も気を遣うことなくいろいろ聞けたといいます」

『1周回って知らない話』で話したように“離婚する”という選択も佐々木の頭をよぎったであろうが、ほとんど悩むことなく夫婦関係を継続していくことを決断したとも周囲に話していたという。

「佐々木さんと渡部さんの交際報道は2015年4月に出て、17年4月に結婚に至りましたが、交際当時は芸能人としての格は渡部さんのほうが圧倒的に上だったんです。その当時の関係性や特別な体験もあり、佐々木さんは“離婚”の選択をしなかったといいます。

 交際当時、佐々木さんはモデルや女優として活躍していましたが、超売れっ子とまでは言えないレベルでした。一方の渡部さんは芸人、MC、グルメタレントとして引っ張りだこでしたからね」(前同)

 渡部は『ヒルナンデス!』、『行列のできる法律相談所』(ともに日本テレビ系)などにレギュラー出演。15年には『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)の総合司会に就任。17年には『王様のブランチ』(TBS系)のMCにも抜擢された。

「交際当時は渡部さんのほうが売れっ子で、トップ芸能人だった。年齢もかなり上。年上で経験豊富だからこそできるサプライズもたくさんしてくれたそうです。渡部さんは人脈も広く、当時の佐々木さんではとても会えないような一流の人に会わせてくれたり、自分ではとても行けないような良い飲食店にも連れていってくれたといいます。佐々木さんにとってみれば、渡部さんは“違う世界”を見せてくれたということですよね。

 そこへの感謝や尊敬の念は結婚後もずっとあり、不倫報道後もそれは消えなかったといいます。だから、離婚という選択肢は選ばなかったと。

 そして、周囲にそうした夫婦関係のことを積極的に話すのは、なんだかんだ言って変わらず好きだからではないでしょうか。不倫報道から3年後の23年4月に第2子を出産したというのもそういった良い関係性だからでしょう。

 不倫自体は本当にいまだに許していないでしょうし、当時も“気持ち悪い”と感じたそうですが、感謝やリスペクト、そして好きという気持ちが上回り、今に至っているんでしょうね」(同)

“多目的トイレ不倫”報道から5年――佐々木が離婚を選択しなかったことに渡部は心から感謝しているだろう。