■史上ワースト視聴率『おむすび』の“失敗”を取り戻せるか

 前出の芸能プロ関係者は言う。

「『天久鷹央の推理カルテ』は、橋本さんが初めて“医師”を演じる作品としても注目されたドラマでした。実際に放送されると橋本さんの演技は大好評。まるでアニメ版から飛び出したようなビジュアルと高い演技力が絶賛されました。

 慇懃無礼に専門用語をまくし立てたり、何もないところでしょっちゅう転んだり……天久鷹央はそういった漫画チックなキャラでしたが、ハマり役だったともっぱらですね」

 ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』での橋本の演技には、

《ハシカンの思わず涙がこぼれてしまう演技も凄すぎた 見るたびに思う、まじでハシカンが天久先生に合いすぎている》
《病院というブラックボックスに、果敢に斬り込む鷹央先生!変わっているけれども、医師の矜持がかっこいい。患者の診察も、事件の推理も、真実を追う生き方も。ハシカンさんの目の演技がとても良い》
《ハシカン、役にハマりすぎw ピッタリすぎる配役。アニメを観てからだったけど、実写化で成功したんじゃないか。シリーズ化とかオリジナルストーリーの劇場版とか観たいな》

 といった、演技を高く評価する声が多く寄せられている。

「橋本さんが演じた天久鷹央は“偏屈な天才ドクター”でしたが、26年1月クールの月9では“元ヤンキー”の医者を演じると見られています。天久鷹央と同じくフィクション色の強めなキャラにも思えてきますが、橋本さんが得意とする方向性のキャラクターではないでしょうか」(前同)

『天久鷹央の推理カルテ』での演技に《橋本環奈さんは、二次元実写化させたら最強》などの声が寄せられるなど、橋本は“個性が強いキャラクターをやらせると抜群”というイメージ。

 再び、橋本が演じるキャラ強めの主人公が躍動するのか――本サイトはフジテレビに、橋本の26年1月クールの月9主演内定について問い合わせたところ、「制作の詳細についてはお答えしておりません」ということだった。

「主演ドラマで2連続で医者を演じる――というのは珍しい話でしょうが、橋本さんは『天久鷹央の推理カルテ』の直前の主演作であるNHK連続テレビ小説『おむすび』(24年前期)の結果がふるわず、俳優としての評価を少し下げてしまった感もある。『おむすび』での“失敗”を払しょくするためにも、持ち味を生かした作品への出演を決めた、ということもありそうですよね。

『おむすび』での橋本さんの演技には、“リアルで等身大な女性の役は難しいのでは”なんて厳しい声もありましたからね」(前出の芸能プロ関係者)

 朝ドラ『おむすび』は、橋本演じる主人公が“ギャル魂”を胸に管理栄養士へと成長する物語。同作では橋本の演技に《表情がワンパターン》など厳しい声が寄せられたほか、ダイジェスト感の強いシナリオなど、多くの面で評判がよくない作品だった。

 また、『おむすび』放送中の24年10月と今年1月の2度、『週刊文春』で、橋本のマネジャーに対するパワハラ疑惑が報じられてしまうということも。橋本の所属事務所社長は《事実無根》と否定したが、報道によるイメージ低下も『おむすび』の視聴率に少なからず影響を与えてしまったのかもしれない。

『おむすび』は期間平均世帯視聴率13.1%でフィニッシュ。倉科カナ(37)主演の『ウェルかめ』(09年後期)の13.5%を下回り、朝ドラワースト視聴率を更新してしまったのだ。

「そんなよくない話も言われた橋本さんですが、主演ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』が評価されているように、女優としての実力があるのは間違いない。『天久鷹央の推理カルテ』に続いて、26年1月のフジ月9でキャラの立った医者を演じることで、さらに俳優としての評価を回復したい――というところもありそうですよね」(前同)

 中川との結婚が秒読みと報じられている橋本。元ヤンキーの医者を演じるのは、独身最後のタイミングか、それとも新婚のタイミングか――。