■ジャニーズ事務所内で勃発していた派閥問題
また、SUPER EIGHTの安田章大(40)が24年4月5日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)に出演した際には、中居正広氏(52)に「名前を呼んでもらったことが初めて」「絡みがなかった」と、中居氏との関係の希薄さに言及したこともあった。
「こうした接点の薄さは、旧ジャニーズ事務所内に存在していた“派閥問題”が原因だともっぱらですよね。
SMAPは元チーフマネジャーのI氏が率いた“I氏派”、嵐は事務所創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の姪で、藤島メリー泰子氏(通称・メリー喜多川/享年94)の娘・藤島ジュリー景子元社長(58)が率いた“ジュリー派”だったことは有名な話ですね」(ワイドショー関係者)
メリー氏は、2015年1月発売の『週刊文春』(文藝春秋)で《派閥など存在しない》と語っている。しかし、同誌ではメリー氏が取材中に突然I氏を呼び出し、もし娘のジュリー氏と対立するのであればSMAPを連れて会社を辞めるよう叱責したり、ジュリー氏を“次期社長”と断言するシーンも書かれており、I氏との確執を強く感じさせる内容も掲載されていた。
その1年後、16年1月にI氏はジャニーズ事務所を退所し、それによってSMAP解散騒動が勃発。同年末にグループは解散となり、17年9月に香取、稲垣、草なぎ剛(49)の3人も退所。I氏の立ち上げた事務所「CULEN」に合流することとなった。
23年10月にジャニーズ事務所が消滅したことで“派閥”も過去の話となったが、I氏がSMAPを見るようになった1992年頃から、SMAPが解散した2016年まで約15年もの間、事務所内で両派閥はバチバチだったという。
「I氏派が“亜流”、ジュリー氏派が“本隊”といった扱いで、同じジャニーズ事務所所属ながら両者は別の会社と言っていいほど、絡みもいっさいなし。テレビ各局でも担当者が明確に分かれていたほどです。テレビ局内ではJ1(ジュリー氏派)とJ2(I氏派)と称され、情報すら共有しないようにしていた時期もあったぐらいですからね。ですので、SMAPと嵐の共演のハードルは極めて高かった。
ですが、タレント同士が不仲だったということはいっさいなく、事務所上層部の問題だったわけですが、これによってSMAPと嵐の共演は、長らく困難だったということですよね」(前同)
“派閥問題”はファンの間でも広く知られていた話。それだけに今回、『夜会』で稲垣がそれを示唆する発言をしたことに視聴者はざわついた。
《ちゃんと嵐はSMAPを尊敬していたのにね。事務所の大人達の勝手な考えでなかなか一緒になる事がなかったのはホントに残念。これからの世代で同じことがないように願うよ》
《そうなのよ、SMAPと嵐の共演もっと見たかったし他の後輩くん達との共演だってもっと見たかった!!お互いに高め合っていけたハズなんだよ。バカな大人のバカなプライドで全部壊されてしまった》
《何の柵もなくSMAPと嵐の共演を見たかったなー 個人的には今年になって櫻井さんや相葉さんの共演が立て続けに(※香取と相葉は今年7月の『FNS』でも共演)あったことで、ようやく楽しくTVも見れるようになってきた》
《訳わかわかんない派閥がなければ 今頃もっと違う未来があったのかな...》
といった、悪しき文化だった、と振り返る声が多く寄せられている。
7月18日発売予定のジュリー氏の告白本『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』(新潮社)でも触れられるという“派閥問題”。稲垣と櫻井のバラエティ初共演で、あらためてそれが浮かび上がったようだ。