■『旅サラダ』MC就任も“残念指摘”が相次ぐ背景

『旅サラダ』の藤木に対しては、

《藤木直人さんおばさんぽい》
《藤木直人の髪型…どうにかならんかね?おばさんみたいな風貌だ》
《藤木直人さんが、、、おばさん化してる 髪型?洋服?が原因か?藤木直人》

 などの意見も寄せられている。

「ファッションに加え、髪型やメイクもドラマのときの藤木さんとは違った印象を受けます。たしかに土曜朝の明るい旅番組ですから、今度のABEMAドラマ『MISS KING/ミス・キング』のような色気あふれるビジュアルで出演するわけにはいかないのでしょうが、MC就任から4か月、衣装など含め、まだ番組には完全にはフィットできておらず、スタッフやスタイリストとともに調整をしているのではないでしょうか。

 それに神田さんの“残像”もあるでしょうからね。神田さんは27年もの長きにわたって『旅サラダ』のMCを担当。隙あらば放つダジャレも視聴者からは愛されていましたよね。大ベテランの神田さんとしっかりとしていて美しい松下奈緒さん(40)を、賑やかな勝俣州和さん(60)がサポートするというチームはバランスがよかったですよね。それが、神田さんが卒業されて、藤木さんがそこに入ってきたと。『旅サラダ』に馴染むにはもう少し時間がかかるのかもしれませんね」(芸能プロ関係者)

『旅サラダ』での神田と藤木の差異について芸能評論家の三杉武氏はこう話す。

「神田さんは石原軍団の1人としてテレビの黄金期に活躍したスター俳優ですからね。コワモテとも言われた軍団にあって、神田さんは優しい二枚目といったところですし、あの松田聖子さん(63)と結婚した人ですからね。

 聖子さんには良くも悪くも奔放なところがありましたが、その聖子さんを包み込む包容力や優しさ、頼もしさ、誠実さを神田さんに感じていた人も少なくないはずです。そんな神田さんの人柄が『旅サラダ』の明るく仲良さげな雰囲気を醸成していたのではないでしょうか。

 27年もMCを続けられた神田さんと比べるのは酷ですが、藤木さんもイケメンですが神田さんのように優しさを感じさせる。人選は決して悪くないはずです。ただ、私生活が見えなかったり、家庭的なイメージを出さないこともあり、『旅サラダ』とまだフィットしていないと思える部分もあるのかもしれません」(以下、三杉氏)

 21年12月、元妻・聖子との間の一人娘である神田沙也加さん(享年35)が急逝してしまった翌週にも、神田は通常通り『旅サラダ』に生出演したことも当時話題を呼んだ。

 番組冒頭、神田は「いつも僕がみんなを守る立場で今日は守られている雰囲気がある。ありがとうございます。僕は元気ですよ」と、気丈な姿を見せたことで視聴者からエールが多数寄せられた。

「番組を本当に大切にしていることが伝わってきましたし、プロ意識の高さに驚いた視聴者も多かったですよね。神田さんは『旅サラダ』と出演者たちを愛し、ライフワークにしていたんでしょう。卒業する際にも惜しむ声が殺到しましたから、誰が後任をやっても何かしら言われてしまいますよね。

 ただ、藤木さんも引き受けたからにはしっかりと番組に臨んでいく覚悟を固めているはずです。ともにMCを務める松下さんとは比較的世代も近く、神田さんとは違う新たなグルーヴが生まれることに期待したいですよね」

 まだまだ番組にフィットするには時間がかかりそうな藤木だが、神田のように出演者やスタッフといい関係を構築していけば、視聴者も慣れていき、彼を見る目も変わっていくのかもしれない――。

三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。