■一気の海外展開もありうる「ウルトラCプラン」とは

 芸能プロ関係者は話す。

「実は、世界的な大手映像メディア『X』が辞めジャニや今後の退所候補者に目を付けている、という話なんです。

 元SMAPの“新しい地図”は、ABEMAでバラエティ番組『7.2 新しい別の窓』をやっていますが、それと似た形で『X』に独自コンテンツである“辞めジャニ番組”を作ったり、さらには、そのメディア内に辞めジャニのファンクラブを設立する計画がある、という話なんです」

 大手映像メディアとジャニーズを辞めるタレントたちが手を組む――。

「たとえば、仮に『Y』というグループのメンバーが全員ジャニーズを辞めたとします。

 辞めたYのメンバー全員が、メディア『X』と契約し、『X』が運営するYのファンクラブが設立される。そして、『X』と契約している会員限定で楽しめるYの独占動画やサービスが展開されていく――。そんなビジネススタイルが計画されているという話なんです。

 そしてなんと言っても、『X』は世界的な大手メディアですからね。タレント側は、ドメスティックなジャニーズの枠を遥かに超えた活躍をすることができる可能性があるし、『X』側は、元からアイドルグループYについていた多くのファンたちが“ファンクラブ会員になる=『X』と契約する”ことで、収益が見込める。まさにWin-Winな関係なんです」(前同)

 5月22日で平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)の3人が脱退および退所(岸は秋退所)するKing&Princeや、2020年10月にジャニーズ事務所を辞めた山下智久(37)など、海外進出を目指すジャニーズタレントは多い。それだけに、大手メディア『X』と組めるのは理想的な話に感じられる。

「2019年7月に公正取引委員会から、“SMAP元メンバーの活動をよく思わないジャニーズ事務所がテレビ局に圧力をかけた”として、独占禁止法の疑いでジャニーズ事務所に注意喚起を行なったことがあり、現在は、いわゆる直接的な“圧力”というものはありません。

 しかし、民放キー局には“忖度”は今も根強くある。そういう意味で、ジャニーズ事務所からの辞め方を間違えるとテレビに出られなくなる、というリスクは現在も変わりませんが、世界的なメディア『X』は、そういったしがらみが一切関係ない世界ですからね。

 辞めジャニたちにとっては、ローリスクでハイリターンな話に感じられます。キンプリを辞める3人を始め、今後、話がまとまっていけば――辞めジャニたちにはありがたい反面、ジャニーズ事務所にとっては恐ろしい事態となりそうです」(前同)

 キンプリの3人、退所が確定しているIMPACTorsに加え、さらなる退所者が出るとささやかれる2023年。その受け皿となる“外部”の動きも、活発化しているようだ――。