4月9日、朗読劇『したいとか、したくないとかの話じゃない』製作発表記者会見が行われ、篠原涼子(49)、山崎樹範(49)、荒木宏文(39)、佐藤仁美(43)、早川聖来(乃木坂46・22)、ゆうたろう(24)が出席した。

 同作は映画『万引き家族』(2018)や、昨年放送され社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ『silent』(フジテレビ系)などの制作を担当した、映像の企画・演出・制作を行うアジアトップクラスのプロダクション「AOI Pro.」のエンタテインメントコンテンツプロデュース部が企画・プロデュース。朗読劇の演出として、劇中映像を本格使用するという意欲作。

 2023年後期NHK連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK)の脚本を担当する足立紳氏(50)の同名小説『したいとか、したくないとかの話じゃない』(双葉社)が原作となっている。

 原作・脚本は足立氏本人と、ショートドラマ『祝女〜shukujo〜』シリーズを手掛けた新井友香氏(53)が担当。

 物語は、コロナの話題で持ちきりの2020年春が舞台。映画監督としてブレイクするも、その後鳴かず飛ばずの夫と、夫に内緒で応募したシナリオコンクールで優秀賞を受賞し、家事育児だけの世界から飛び出そうとしている妻。“セックスレス”をきっかけに夫婦のあり方や人生を見つめ直す、いまどき夫婦の赤裸々すぎるファミリーストーリーとなっている。

■「初めての経験なので…」篠原涼子が舞台への意気込みを語る

 妻役を篠原と佐藤が、夫役を山崎と荒木が日替わりで演じる。

 今回が初めての朗読劇への挑戦となった篠原は「朗読劇は初めての経験なのですが、足立さん作品のファンなので、オファーいただけたことはとても嬉しく、舞台がたいへん楽しみです。お客さんに共感いただけるような世界感をともに作り上げるような気持ちで取り組みたいと思います」と舞台への意気込みを語っていた。

篠原涼子/©︎AOI Pro.

 篠原と同じく妻役を演じる佐藤は今年2月に俳優の細貝圭(38)と離婚をしていたこともあり、作品への意気込みを聞かれると「私、プライベートで最近(離婚が)あったじゃないですか?何か聞かれたら嫌だなって、思いながら来ました(笑)。(離婚がテーマだったりもしますが)とても可愛らしいお話なので、(演じるのが)楽しみです」と正直な心境を明かしていた。

佐藤仁美/©︎AOI Pro.

 また、夫役の山崎は「篠原涼子さん、佐藤仁美さんという女優さんと結婚している亭主役を演じる機会が持てるなんて『役者になってよかったー!』という感じです。朗読というジャンルは映像やお芝居とは違った表現力を駆使しなくてはならないものなので、難しいこともありそうですが、原作や台本の持つ面白さを最大限表現するよう取り組もうと思います」と篠原と佐藤との共演を喜んでいた。

 同じく夫役の荒木も「コロナ禍という特殊な環境で長い時間を過ごすうちに、麻痺してしまったようなみなさんの感情を呼びおこすような舞台にできればと思います」とコメントした。

 原作者の足立氏からは、「コロナ禍で奇しくも向き合う時間が増えることとなった夫婦の物語で、強めの言葉・セリフの会話が多い内容が朗読という形式に向いているものになっているかもと思いました。楽しみにしています」と、朗読劇へ期待を寄せていた。

 同公演は、4月20日から23日まで東京・俳優座劇場で上演される。