「70年前にジャニー喜多川さん(享年・87)から加害を受けた」として7月15日に都内で会見を開いたのは俳優の服部吉次さん(78)である。

 3月にBBCで『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』が放送されて以来、大きな注目を集めているジャニー氏による加害問題。7月18日にはジャニーズ事務所が加害問題に関する会見を開くことも公式HP上で発表した。

 そんな中で、笠置シヅ子の『東京ブギウギ』などを作曲し、昭和歌謡のヒットメーカーにして国民栄誉賞受賞者でもある服部良一さん(享年・85)の次男・吉次さんの告白は反響を呼んだ。スポーツ紙記者が語る。

「今まではジャニーズ事務所に所属していた元タレントだけが、ジャニー氏の被害に遭ってきたと考えられていました。しかし、その被害が重鎮音楽家の息子にまで及んでいたことが衝撃として受け止められたのです。しかも、吉次さんが被害を受けたときの年齢は8歳。さらに被害件数は2年半で100件以上。事態の深刻さと重大さを感じずにはいられませんでしたね」

 一連の止まらぬ告発を受けてか、ジュネーブにある国連人権高等弁務官事務所も調査を開始。7月13日には「ビジネスと人権」作業部会の専門家が7月24日〜8月4日の期間で訪日し、被害を告白しているジャニーズ事務所の元タレントと面談をすると公表した。