■第5位は「人生訓」、第6位は「生活習慣・健康」

 第6位(5.0%)は、生活習慣や健康。

 親は、自分よりも子どもの健康を願うもの。歯磨き、早寝早起き、食べ物の好き嫌いはダメなど、普段の生活習慣に関するアドバイスは、誰もがされた経験があるのではないだろうか。それを身につけた結果、健康に暮らせているという人もいるだろう。また老いに関しても、親は先輩であり見本となってくれる。

「歯は大切にしなさい。今、虫歯ではない歯がない」(52歳/女性/公務員)

「同じものばかりではなく、いろいろなものを食べたほうが良い。食べず嫌いだったり、口に合わなくて食べてこなかったものが、意外とおいしいと年を取ってから気づいた」(49歳/女性/主婦)

「足腰を鍛えることが健康でいることの秘訣。運動嫌いで引きこもって生活をしていたら、肺静脈塞栓症になってしまった」(46歳/女性/デザイン関係)

「“片づけなさい”と毎日のように言われていた。この年齢になっても物で溢れた家の中を片づけられないありさまで、片づけの習慣をつけておけばよかったとつくづく思う」(54歳/女性)

 第5位(8.0%)は、人生訓。

 人生とは何か、どうやって生きるべきかということに関する信条や矜恃を示す人生訓となる言葉を親からかけられた人もいるだろう。当時は理解できなかったことも、社会人になり、自身でさまざまな経験をすると、実感をともない、その言葉の重みを知ることになる。

「親孝行したいときに親はなし。文字通り、これから親の面倒を見ようと思い立ったが、間を置かずに亡くなってしまった」(56歳/女性/コンピュータ関連技術職)

「親になったら苦労が分かる。子育てが大変なことを実感していて、子どもを思うように導くのは難しいと感じる」(53歳/女性/主婦)

「いつまでもあると思うな、親と金。親も年を取ったとしみじみ感じる」(41歳/女性/主婦)

「親ではなく祖母がよく言っていた言葉だが、“立っている者は親でも使え”。子どもの頃からよく聞いてはいたが、重要な場面で親を使いきれなかった」(59歳/女性)