■マネジメント契約、エージェント契約、STARTO社の契約形態は千差万別

 芸能プロ関係者が話す。

「小山さんの言っていることがまさに内情で、STARTO社のタレントはマネジメント契約、エージェント契約のいずれかを選択することができ、さらにその細部はタレントによって千差万別。マネジメント契約でも“個別マネージャーは必要か。他のタレントと共通のマネージャーでもいいか”“送迎は必要か”など、かなり細かくカスタマイズできるそうなんです。

 その内容によってギャラの配分も違うといい、マネジメント契約の場合、タレントと事務所で4対6だったり、5対5、中には6対4に近いケースもあるといいます。タレントが“6”に近い場合は、細かいケアがないケースですよね。契約を結ぶ際に、ギャラの条件交渉もあったそうですよ。エージェント契約の場合は仕事ごとにまた条件が違ってくるんでしょうね。

『株式会社嵐』を立ち上げた嵐の場合、“ほぼ独立”と言ってもいいような契約なのではないでしょうか」

 4月10日、「株式会社嵐」の設立が明らかになり、5人連名の声明では「これまで以上に主体性を持ち、これまで以上に主体的に判断をし、これまで以上に主体的に行動したい」と「主体」というワードを3度も出したことも話題を呼んだ。

※画像は嵐の公式インスタグラム『@arashi_5_official』より

 翌11日には、弁護士で映画会社やエージェント会社の代表も務める四宮隆史氏が同社の代表取締役に就任したことも明らかに。

 日刊スポーツの取材に四宮氏は《活動の基盤を作り、準備している段階です。マネジメントより、まず環境作りです。活動の1番、大事な下地を作っている、ということです》とコメント。さらに《環境を整えてから(テレビ局、映画各社や)STARTO ENTERTAINMENT含めた、関係各所との調整を行っていくことになるでしょう》と説明した。

「株式会社嵐にとってSTARTO社も“関係各所”の1つということですよね。つまり、嵐はSTARTO社と一蓮托生ではなく、同社は仕事の契約先の1つということなのではないでしょうか。

 そして、小山さんも言っていましたが、タレント自身も他の在籍タレントがどんな契約を結んでいるのかは全く分からないといいます。個々に相当細かく設定がされているようですからね。STARTO社はそれぐらいタレント主導で、自主性に任せているということなのでしょう」(前同)

 本格始動から1週間が経過したSTARTO社――タレント、マネージャーの仕事のやり方も含め、軌道に乗るまでにはもうしばらく時間がかかりそうだ。