■世界を見据えるK-POP勢にとっても日本市場は超重要

 2023年大晦日放送の『紅白』には、Stray Kids、SEVENTEEN、LE SSERAFIMNiziUMISAMOと5組のK-POP系アーティストが出場した。

「K-POPアーティストが存在感を示している背景には旧ジャニーズの弱体化もありますよね。ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を受け、ジャニーズ事務所は崩壊。同事務所所属グループの応援をやめるファンも少なくありませんし、K-POPグループやJO1BE:FIRSTといった別事務所のボーイズグループに“推し変”する人もいます。

 日本市場開拓を目指すK-POP勢にしてみれば、まさに絶好のタイミングですよね。BTSをはじめ、世界を相手にしているグループが大半ですが、その中でも日本の売り上げは大きいんです。まだ人口も1億人以上と多いですし、熱い日本人ファンはたくさんお金を落としてくれますからね」(前出の芸能プロ関係者)

 K-POPアーティストはまず韓国でデビューし、第2段階として日本でしっかりと稼ぎ、東アジア、インドネシアやフィリピンのような若い層の人口の多い東南アジアへと進出していきファン数を爆発的に増やし、アメリカ、そして世界を目指すというHowTo、必勝ルートを持っているという。

「いずれは世界での活躍を目指す彼らですが、収益の部分で日本はとても大事な市場だということ。BTSも日本での売り上げが最も大きいと言われていますね。

 K-POP勢の“日本市場占拠戦略”は、今年はより進んでいくことになるとみられています。ジャニーズが崩壊し、春からはSTARTO ENTERTAINMENTが本格始動しますが、その見通しは甘くはないでしょう。世界で通用するようなグループはまだ出てきていませんし、可能性がありそうなのは、現状Snow ManSixTONESぐらいですからね」(前出の芸能プロ関係者)

 平野紫耀(26)、神宮寺勇太(26)、岸優太(28)によるNumber_iもデビューし、楽曲をリリース。彼らのライバルは、もう明確にK-POP勢となるだろう。ボーイズグループ業界は、日韓入り乱れた群雄割拠の時代へと入っていくことになりそうだ。

(2024年1月27日公開)