■大谷翔平選手と羽生についた圧倒的な差を元テレ朝情報番組プロデューサーが分析
「その後、羽生さんの家族がA子さんを受け入れなかった、などさまざま出た一連の報道で、羽生さんに対する見方が一気に変わってしまった感じですよね。
一方、《今後も両親族を含め無許可での取材等はお控えいただきますよう宜しくお願い申し上げます》と、羽生さんと同じように“無許可”という言葉を使った大谷さんの結婚は、日本中が祝福しているんです。もちろん、お相手は誰なのか突き止めようとする動きはあります。それでも、圧倒的大多数が祝福している。
現在進行形での大谷選手の活躍、そしてその人気が凄まじいというのはあるでしょうが、あまりにも国民の反応に差がありますよね」(前同)
大谷選手と羽生の好感度は、なぜこれほどまでに差がついてしまったのか――。『スーパーJチャンネル』や『報道ステーション』など数々の報道・情報番組でディレクターを務めてきた、元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏はこう分析する。
「やはり取材陣への対応が大きいですよね。昨年8月4日に結婚を発表した羽生さんですが、当時は自身のSNSでコメントを出しただけですよね。一方で、大谷さんはSNSでコメントを出した翌日、きちんと囲み会見に応じるわけです。本人の本音でいえば囲みでも語っていたように“みなさん(報道陣)がうるさいので(笑)”取材に応じたわけです。
本当はメディアにそっとしておいてほしいんですよね。そこは羽生さんと大谷さんは一緒。大谷さんも羽生さんもプロとしてのアスリートとしての活動とプライベートを分けるという点では同じなわけです。ただ、羽生さんは離婚時に出したコメントもそうであるように“とにかくそっとしておいてほしい”、“許可のない取材はやめてほしい”と一方的なわけです」
SNSだけでメッセージを発信した羽生、SNSでメッセージを出したあとに囲み取材に応じた大谷選手という違い、一方的とも思えるコメントで羽生を取り巻く流れが変わってしまったようだ。
「アスリートとメディアの関係は持ちつ持たれつなわけですよ。メディアが彼らの活躍を取り上げるからこそ、彼らの注目度が上がり、世間からの印象は良くなる。それに付随する形でナショナルクライアントや大手企業のCMにも出演し高額な出演料を得られるわけです。つまり、メディア側からすると、アスリートが“自分の活躍だけ取り上げろ”、“都合の良いコメントだけ取り上げろ”というのは通用しないと考えますよね。
それにスポーツ取材というのは、政治取材などと同じで取材対象者と取材陣が濃密な関係なわけです。大谷さんや羽生さんの取材をする記者は番記者となって、彼らを追いかける。今回の大谷さんの結婚に関しても記者が何もコメントを取れなければ社内で彼らは“なにやってるんだ!”となるわけです」(以下、すべて鎮目氏)