■松下洸平の甘いささやき効果が半減

「松下は熱心なファンが多いですからね……。本来、七苗(川口)とコウタロウ(松下)の関係がメインになるはずが、コウタロウの記憶喪失設定がジャマしてなかなか動かず、第5話では六月(木南)と八海(畑)の恋愛エピソードがメインでした。そんな中、松下演じるコウタロウは取ってつけたように毎度、甘いささやきを繰り返していて、ワンパターンに陥っています」(ドラマライター/ヤマカワ)

 確かに、《展開が読めてしまうし、セリフも予想内の範囲。松下洸平くんを見たいから見るけど》《男性陣はいいし、衣装も可愛いのに、いまいち面白くないのが残念》《コウタロウの七苗への甘い言葉は、そんなポンポンちゅうちょなく言えるもの?》など、辛辣な意見もある。

「喜んでいるのは、すでに松下に沼落ちした人ばかりで、新たに沼落ちした人はあまりいないんじゃないでしょうか。しっかりした設定、ストーリーがあっての沼落ちなので、本作の脚本では今のところ難しい。甘い言葉はあるけど、現状では破壊力に欠けていて、新規ファンを獲得するほどのパワーはないですね」(前同)

 平均世帯視聴率は5%台をうろうろ。配信サービス・TVerのお気に入りの登録も、95万を超えたところで数字の伸びが鈍っている(5月24日17時現在で95.5万)。確かに新しい視聴者が入ってきている状態ではなく、以前からの松下ファンに支えられている状態なのだろう。

 とはいえ、松下演じるコウタロウの過去の事情が分かれば、七海との関係も動きがあるはず。甘いささやきだけではない、松下の好演に期待したい。