■「アラフィフ女性芸能人」が注目を集めるワケを分析
SNS時代ということもあり、50代中盤の女性芸能人の美しいビジュアルにもあらためて注目が集まっており、たびたびネットニュースでも取り上げられる。そうした現状を芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。
「テレビの視聴者の年齢層が全体的に上がっていることが、アラフィフ女性芸能人の大注目、活躍につながっているのではないでしょうか。今のアラフィフ世代はテレビが元気だった時代に最前線で活躍していて、視聴者も同世代。だから彼女たちの需要は高いんです」(三杉氏、以下同)
お笑い業界もBIG3が健在で、松本人志(60)は活動休止中だがダウンタウン、ウッチャンナンチャンらが第一線で活躍を続けており、世代交代が進んでいないと言われることが少なくない。やはりテレビが元気だった時代に活躍した世代がいまだに存在感を放ち、影響力を持っているのだ。
「若いタレントやインフルエンサー的な存在も出てきますが、テレビではアラフィフ芸能人の活躍の場も増えてきていますよね。平均寿命も上がっていますし、50代はまだまだ老け込む年齢ではなくなっているという点も大きいですよね。
松本伊代さん(58)や早見優さん(57)といった80年代アイドル、少し下の世代の90年代を中心に活躍した華原朋美さん(49)のコンサートはいまだに大盛況ですし、支持している同世代のファンにも余裕ができた。キャリアを重ねて仕事にもある程度の融通が利く、子育てが落ち着く、そんな世代ですから趣味に時間やお金を費やすこともできるようになったのでしょう。
“いつまでも綺麗でいたい”という感覚の人も増えていますし、50代向けの化粧品やファッションも充実しています。そしてそのアイコンとなるのがアラフィフの女性芸能人ですよね」
石田も資生堂「エリクシール」のCMキャラクターを務めている。
「石田さんはジムに通っているようで、自分磨きにも余念がない。そういった向上心や日頃のケアが美貌につながっているのでしょうし、そうした姿も一般の方の“見本”になる。
石田さんは朝ドラでも好演していますが、現在、仕事に対してもやりがいや生きがいを感じ、若い頃から変わらずモチベーションも高いはずです。それに今は、SNSを通じてファンとコミュニケーションも取れる。そのあたりも若さを保つことにつながっているのではないでしょうか」
坂井、YUKI、石田を始め、その“不老”ぶりが支持されるアラフィフ女性芸能人の活躍の場は、ますます増えていきそうだ。