■スポンサー撤退企業に事実確認を行なったところ…
リモート出演していた渋谷の画面が通信トラブルでフリーズし、その後、通信が回復した際に、スマホを片手にサボっている渋谷の姿が。“なぜか”テーブルには吸い殻の入った灰皿が映り、渋谷が何事もなかったかのように画面外へどけていたが、これに関するネタばらしはなかった。
「相変わらず『水ダウ』感全開の“毒”のある演出なわけですが……過去のコロナ対策をイジったドッキリには視聴者からの批判の声も多かったのですが、特にクレームが寄せられたのが、3本目に紹介された『やりすぎコロナ対策』のニセロケでした。
チャンス大城さん(49)とコンピューター宇宙・はっしーはっぴーさん(29)が“新型コロナの感染者ゼロ”の村を訪れ、当時でもあり得ない異常なまでの感染対策の巻き添えを食らう、という内容でした」(前出の制作会社関係者)
大城とはっしーはっぴーに鼻うがいや“消毒プール”をさせたり、ぎょう虫検査や謎の儀式で「無病息災、ウイルス退散」と唱えさせたりと、過剰な感染症対策を揶揄するような演出もあった。
この内容には視聴者から批判の声が殺到。
《これ見てコロナ対策は笑っていいと思う人が増えるとか思わないんかなぁ。まだまだコロナ流行ってる中で生活していかないといけないのに。免疫抑制剤服用かつ血液透析受けてて実際去年重症化して肺炎になってしまった人間からしたら、こんなので茶化さないでほしい》
《公衆衛生の施策に色々な意見や見方があるのは当たり前として、常識的に考えてそれを笑いのネタにしようとは思わないだろうし、怒りや呆れを通り越してこのテーマで突き進もうとした番組関係者に不気味さを感じる》
《放送する前から謝罪が必要なのがわかる説やんけ》
といった声が多く寄せられているが、やはりスポンサー企業も思うところがあったようだ。前出の制作会社関係者は続ける。
「テレビ番組には、メインスポンサーだけでなく単発でその回だけ出資するスポンサー企業もあります。いわゆる“スポットCM”でのスポンサーということですね。8月28日放送回でも複数の企業が提供クレジットに名を連ねていましたが、大手電機メーカーの三菱電機がこの放送回を理由に“撤退”したようなんです。ちなみに、同回の『水ダウ』で流れたCMは特定の商品ではなく、“三菱グループは、コツコツワクワク、世界をよくしていきます”と、社風を紹介するものでした」
撤退は事実なのか――弊サイトが三菱電機に事実確認を行なったところ、
「弊社は8月28日放送分のみ同番組スポンサーとしてCMを放映しました。今後、同番組のスポンサーになる予定はありません」
と、その回限りのスポンサーだったことを説明したうえで、撤退は事実だと認めた。
撤退の理由は「番組の内容が不適切だったからか」という質問には、
「8月28日放送分に関しては、関係者に不快感を与える内容を含んでいたと考えております」
と、コメント。
最後にあらためて「今後のCM出稿計画」を尋ねたところ、
「同番組のスポンサーになる予定はありません。同番組に限らず、スポンサー計画については、適時適切に判断してまいります」
ということだった。
攻めまくる企画が面白い『水ダウ』だが、今回は一線を越えてしまったようだ――。