寒い時期、飲み会帰りや仕事帰りに自動販売機の灯りにほっとしたことはあるだろう。
その中でも“変わり種”ドリンクが話題になっている。
「夏の“フリスクドリンク”に引き続き、ダイドーさんからは、この冬も、昨年に引き続き『かに鍋スープ雑炊仕立て』が、さらに新商品の『鯛茶漬け風スープ』が登場。目新しさもそうですが、味も美味しくてクセになります」(情報誌ライター)
SNS上でも、
≪ついにお茶漬け缶が自販機に登場する時代になったのね≫
≪これ、体が温まります。冬の釣りにはおすすめっす≫
といった書き込みが見られ、評判の高さがうかがえる。
そこで今回は販売元であるダイドードリンコ株式会社に突撃取材した。
「自販機を主軸に置くビジネスで売り場が担保されているため、他社にはなかなかない商品の開発にもチャレンジしています」
そうダイドーの強みを語るのは、広報担当者であるコーポレートコミュニケーション部の西村優希さん。
■米入りスープ誕生のきっかけ
『米入りスープ』の販売は去年の『かに鍋スープ雑炊仕立て』、『博多水炊きスープ 雑炊仕立て』が発端。SNSを中心に反響があり、かなりの好評だったという。
「さらなる“冬の小腹満たしニーズ獲得”と“缶スープ市場の拡大”を図っていくうえで、定番のコーンポタージュやおしるこ以外に、他社にはない、驚きのある新しい具材として、“お米”でおいしく小腹満たしできる商品が開発できないかと考えたのがきっかけです」(西村さん=以下同)
何はともあれまずは実食!ということで弊サイト編集部でも実飲してみた。
『かに鍋スープ』の方は、かにの味はしっかり滲み出ており、昆布エキスも含まれているためか旨みも強い。一方、『鯛茶漬け風スープ』は、まさに鯛茶漬けの“最後の一口”の味。柚子の香りが後味に残り、米のプチプチ具合と相まって小腹も口も満足できる一品だ。
とはいえ、米をスープの具材として缶に閉じ込めるのには数々な課題があったという。現在は「具材としてお米を丸ごと使用した、“缶入りの米入りスープ”」として協力会社と共同特許をとるほどの力の入れ具合だ。
「お米が液体の上に浮く、殺菌の際に缶底に張り付いてしまう、安定的に製造ができないという課題がありました。その問題を解消するべく、ある一定の条件でお米を焙煎することで、お米を具材化することに成功したんです」
特に、“お茶漬け”という名前に冠する以上、より複雑な味わいを表現するのには難航したそうだ。
「日本の鯛茶漬けが有名な地域のレシピを参考に胡麻と柚子を入れたり、一般的なお茶漬けのように海苔とわさびを加えて設計しましたが、それでもお何かが足りませんでした。そこで、お米の味わいもスープ部分に加えることで、お茶漬けを丸ごと飲んでいるような味わいを表現することができたのです」
