■ステージ上で声をつまらせ、目には涙…あふれる“想い”

「昨日、悲しいニュースが飛び込んできました」と切り出した浅香は、中山さんのことを「特別な存在だった」と表現したという。会場で、最前列に座っていた男性ファン(40代)が、その時の浅香の様子を語る。

「あまりにも急な美穂ちゃんの旅立ちに、“ありがとうってちゃんと言ってないなあ”と後悔をにじませた唯ちゃんの目には、涙がいっぱい溜まっていて……。声をつまらせながら話す唯ちゃんの姿を見て、ファンの間からもすすり泣く声が聞こえました。

 やっぱり同日デビューということもあって、唯ちゃんのファンと美穂ちゃんのファンは重なっていることも多いんですよね。そして唯ちゃんは、“でも前に進むしかない”と自身と観客を鼓舞。自分は今ここにいる、と凛とした姿勢を示しました」

 思わず静まり返った会場を見た浅香は「起きてる?」と一言で場を和ませたとのこと。もともと茶目っ気が多い浅香だが、別の男性ファン(40代)は「この日はとにかく暗い雰囲気にならないよう、いつも以上に一生懸命盛り上げてくれているように感じました」と話す。

 ライブの後半戦は、さらにエンジン全開。15曲目の『Believe Again』(1988)では「気持ちが元気になるように、一緒に歌ってもらいたいと思います!」とファンを煽ったという。

「全身の力を振り絞るかのように歌う唯ちゃんの姿に、これまでにないパワーをもらいました」(50代女性ファン)

 2日目のライブでも浅香は中山さんを偲び、再度『Believe Again』を披露した。2日目に参戦した男性ファン(40代)は、「この楽曲の歌詞は、“それでも歩いて行こう”という内容なんです。立ち止まっていたらダメ、という唯ちゃんのメッセージが強く込められていたと思います」と涙。

「唯ちゃんは、終盤で“複雑な思いで来てくれた人もいると思うけど”と切り出すと、胸のところに手をあてて“ここに美穂ちゃんはいる”と……。そうした浅香さんの振る舞いに救われたファンも少なくなかったと思います」(前出の別の40代男性ファン)

 両日とも最後は「ありがとう!」とステージ上の隅から隅まで走り回って手を振り、ライブを終えた浅香。同時にデビューして39年、中山さんへの“サンキュー”は、きっと届いているに違いない。