■スポンサー問題が『めざましテレビ』の制作現場にも直撃
前出の制作会社関係者は続ける。
「『ZIP!』に加え、TBSの安住紳一郎アナ(51)がMCを務める『THETIME,』にも視聴者が流れていると言われていますね。『THETIME,』は一連のフジテレビの騒動をテレビで最初に報じた番組ですよね。
そして、そんな『めざましテレビ』では、ここにきて番組の制作やコンテンツの中身も厳しくなっていると聞こえてきているんです。
『めざまし』といえば、エンタメ情報が充実していて、それが同番組のウリでもありました。それが、今回の騒動以降、エンタメ系のイベントや会見の取材が難しくなっているそうなんです。
『めざまし』に限らず、タレントが出演する企業関連の会見などでは、全体での会見に後に、個別での取材やインタビューの場が設けられることがありますが、今、『めざまし』は独占インタビューが断わられることが出てきているというんです」
ある大手芸能プロダクションがフジテレビのドラマなどへの出演を拒否していると一部メディアで報じられたほか、2月5日配信の『デイリー新潮』でも、俳優の菅田将暉(31)が同局のドラマ出演のオファーを断わったとも報じられている。
「『めざまし』に関して言えば、芸能プロサイドが個別取材を断わっているわけではないそう。『めざまし』の単独の取材やインタビューを断わっているのは、企業サイド。会見が、フジテレビからCMを引き上げている企業のものの場合、CMを引き上げているのに同局の番組から個別取材を受けるのはまずい、矛盾する、というところもあるようです。
そうした事情から『めざまし』だけ個別取材ができないというケースが出てきていると。これは以前だったら考えられないこと。『めざまし』といえば、視聴率トップで、特にエンタメコーナーが抜群に強かったしたし、影響力も大きかった。企業側が“取材してください”“取り上げてください”という感じでしたからね。フジテレビにおいては、報道部でも同様に、企業から取材を断わられる事態が発生しているそうです。
一方で、『めざまし』と同じくエンタメに力を入れている『ZIP!』では同じ会見を扱っていてもタレントへの個別取材の模様がオンエアされるわけですから、エンタメ好きの視聴者は“そっちを見よう”となりますよね。これが、ティーンや女性層の視聴率がここにきて落ち込んできている要因のひとつだと考えられていますね」(前同)
24年に番組開始から30年を迎えた『めざましテレビ』。長年にわたってフジテレビをけん引してきた最強の朝の番組だったが、やはり今回の未曾有の事態の余波を回避することはできなかったようだ。
民放キー局関係者は言う。
「それでも、『めざまし』の視聴率は高いですよ。落ちたといっても、まだまだ視聴者はついている。フジテレビが騒動を乗り越えれば、再び王者に返り咲く可能性はあるでしょう。同番組においては、今は耐える時、なのでしょうね……」
フジテレビの看板番組『めざましテレビ』の今後に、注目が集まっている。