■「何をするのかわからない」視聴者を魅了する二宮和也

 2024年1月、ダウンタウン松本人志(61)が芸能活動を休止。松本と中居正広(52)がMCを務めていた『まつもtoなかい』は『だれかtoなかい』(フジテレビ系)に改題し、同年2月4日から3月31日まで中居と二宮がタッグを組んでMCを務めることとなった。

SMAP×嵐という国民的グループのメンバー同士の共演ということもあり、特にテレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率が跳ね上がりました。二宮さんが急遽、同番組のMCを担当することになったのは先輩である中居さんとの関係も大きかったのでしょうが、個人事務所だったこともプラスに働いたはずです。

 大事務所だったジャニーズ時代は、“二宮のやるべき仕事ではない”と本人までオファーが届かないこともあったはずです。二宮さんのところにいく前に、彼や嵐のブランドを考える周囲が断わるケースもあったでしょう。個人事務所になったことで、オファーのハードルが低くなったとともに、本人が取捨選択できるようになったわけです。

 何かとトラブルが多い電動キックボードのシェアリングサービス『LUUP』のCMへの起用が決まった際には《LUUPなんかのアイコンなるなよ、ニノ…。好きだったんだがなぁ》と批判が寄せられるなど、個人事務所ならではの“危うさ”も感じられますが、今やテレビ各局はバラエティもドラマも“ニノ一択”といった状況で、各局、“とりあえず二宮さんをツモって”という感じだと聞こえてきていますね」(前出の芸能プロ関係者)

 二宮がメインのYouTubeチャンネル『よにのちゃんねる』も登録者数474万人超、投稿動画の再生数は常に100~200万回超と相変わらず絶好調だ。

「YouTubeでもそうですが、“次に何をするのかわからない”というのも二宮さんの魅力の1つだと言われていますね。バラエティ番組でもラジオでも二宮さんは本音で話しますし、基本的に忖度をしない。予定調和じゃないから、次に何を言うのか、何をするのか見ていて楽しいわけです。

 多くのファン、視聴者は彼の一挙手一投足が気になり、それが高い視聴率にもつながっているということでしょう。SNSの使い方も巧みで、発信力も抜群。まさに今の時代のテレビにフィットした存在ですよね。だからこそ、何かと縛りもあったであろう大手の旧ジャニーズ事務所に残るのも難しかったのではないでしょうか。

 嵐という国民的グループのメンバーであることも大きいでしょうが、二宮さんは、自分のやりたいことをやり、やらされることを嫌う。見ている側は気持ちがいいですよね。そんな令和の時代にあった抜群のタレント性が、二宮さんにオファーが殺到する3つ目の要因だと考えられます。二宮さんは、今や断トツNo.1のテレビタレントになったと言っても過言ではなさそうですよね」(前同)

 旧ジャニーズ事務所から独立してから約1年半――この春以降も、二宮は忙しい日々を過ごすことになりそうだ。