■『ミヤネ屋』&『ゴゴスマ』と本格的に激突か
テレビ朝日では現在14時台に中村倫也(38)主演の『ハヤブサ消防団』を、15時台に沢口靖子(59)主演の『科捜研の女』を、16時台に水谷豊(72)主演の『相棒』を放送している。
「『ハヤブサ消防団』は若いドラマファンにも好評だったサスペンスものですが、『科捜研の女』と『相棒』というのは、まさにシニア向けのラインナップですよね。同時間帯の再放送ドラマではテレ朝が圧倒的に強く、フジテレビは太刀打ちできていないんです。そのため、“だったらカンテレでやっている『とれたてっ!』を放送したほうがいいのではないか”という話がされているといいますね。
視聴率以外でも『とれたてっ!』をフジテレビで放送する利点はあります。『とれたてっ!』がフジで放送されると、『ぽかぽか』→『とれたてっ!』→『Live News イット!』と昼から夕方にかけてすべて生放送でつなぐことができるんです。生放送なら災害や不測の事態が発生したときなど、すぐに対応できますし、報道機関としての役割を果たすこともできますからね。
さらに、フジが『とれたてっ!』を放送するメリットはまだあって、それはお金のこと。同局は中居さんの女性トラブルに端を発した騒動で多数のスポンサー企業が撤退してしまい、深刻な“金欠状態”にあります。ドラマの再放送の数字が取れないから生放送の新番組を立ち上げよう、となっても大きな制作費がかかってしまいます。しかも、平日毎日、約2時間の番組を作らないといけないわけで、スタッフの人件費など考えると、その額はバカにならないでしょう。それをカンテレがやってくれるなら、フジとしては“ありがたい”と言ったところではないでしょうか。
さらにもう1つあって、現在、フジテレビは“過去からの決別”を進めているといいます。撤退したスポンサー企業が戻ってきてくれるには“新生フジテレビ”をアピールすることが必要だという意見が局内で多くあり、そのために手っ取り早いのは大幅な改編を行なうこと、多くの新番組を立ち上げることが必要では、という意見があるといいます。『とれたてっ!』はフジテレビの新番組ではないですが、関東エリアの視聴者的には、“新番組”になりますよね」(前出の制作会社関係者)
平日の午後帯では宮根誠司(61)MCの『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)、石井亮次(47)MCの『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(CBCテレビ・TBS系)という強力なライバル関係のワイドショーが長年にわたって放送されている。
「『ミヤネ屋』も『ゴゴスマ』ももともとはそれぞれ大阪制作で関西地区、名古屋制作で東海地区を中心に放送されていたワイドショーで『とれたてっ!』と同様です。それが全国ネットになって今では日本中で見られています。
ただ、現状の『とれたてっ!』に先駆者である『ミヤネ屋』や『ゴゴスマ』ほどのクオリティがあるかと言えば、決してそうではなさそうです。曜日レギュラーは吉本芸人で、関西ローカル色が強めですからね。それに『ミヤネ屋』もそうですが、系列局との連携も慣れないうちは上手くいかないこともあるはずです」(前同)
カンテレとフジテレビ、読売テレビと日本テレビ、CBCテレビとTBSはそれぞれ系列局ではあるが別会社。
「映像素材の貸し借りなど、2つの会社の協力体制がある程度が必要になってきますよね。ただ、さまざま問題はあれど、『とれたてっ!』の関東地区での放送については、前向きに話し合いが進められているとも聞こえてきていますね。すでに『とれたてっ!』の金曜にはフジテレビの遠藤玲子アナウンサー(42)が最新ニュースを読んでいるぐらいですからね。
秋の改編の10月、もしかするともっと早く、7月にも『とれたてっ!』が関東に進出してくるのではないか……そんな話も言われていますね」(同)
青木アナは前述の3月19日の改編会見で『ミヤネ屋』と『ゴゴスマ』について、「エリアは違いますが、放送時間は同じような時間帯。がっぷり四つになる。アナウンサーとしても宮根(誠司)さん、石井(亮次)さんは大先輩ですから、胸を借りるつもりで思い切ってぶつかっていきたい」とコメントしていた。
25年秋には平日の午後、『ミヤネ屋』VS『ゴゴスマ』VS『とれたてっ!』のワイドショー三つ巴の戦いが勃発しているのかもしれない。