松坂桃李(36)主演の日曜劇場『御上先生』(TBS系/毎週よる9時)の第8話が、3月9日に放送される。2日放送の第7話は、3年2組の生徒・千木良遥役の高石あかり(22)の繊細な演技に絶賛の声が相次いだ。

 同ドラマは、エリート文科省官僚・御上孝(みかみたかし/松坂)が、私立・隣徳学院に教師として出向し、令和の18歳を導きながら権力に立ち向かっていく大逆転教育再生ストーリー。25年後期放送のNHK朝ドラ『ばけばけ』のヒロインとして注目されながら、なかなかフィーチャーされなかった高石が、満を持してという感じで圧巻の演技を見せた。

 第7話は、椎葉(吉柳咲良/20)が万引きをしたことが判明し、学校は退学処分を下す。椎葉はクラスメイトに、幼少期に両親を亡くし、和菓子屋を営む祖父母に育てられていたが、祖父が認知症となり、その後に祖母が倒れていたと語る。椎葉はアルバイトを掛け持ちしながら、ヤングケアラーとして介護を続けていたのだ。

 椎葉は、生理用品さえ買えないほど生活が困窮しており、万引きだけでなく、マッチングアプリでサクラのバイトをしていたことが、退学の決定打になったことを打ち明けた。これを受け御上は、日本は相対的貧困率が高く、椎葉個人の問題は国の問題でもあると提示。クラスメイトは椎葉のために動き出し……という展開。

 視聴者のX上の反響は、《圧巻。紛う事なき神回。このドラマの凄い所はセンシティブな問題を扱うのに一切説教臭くない所。物語の中で人物が生きて、考えて行動しているから自然に繊細な問題提起と説法が刺さる。それを体現するキャスト陣の演技力も然ることながら、それを特に実感する素晴らしい回》などと、多くの絶賛の声があった。