■『イッテQ』がファミリー層に愛されるワケ

 あらためて多くの注目を集めている『イッテQ』だが、同番組は圧倒的に高い視聴率を誇ることでも知られる。

 3月2日放送の『イッテQ』は、世帯視聴率9.2%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人7.0%、そしてテレビ界が重視する13~49歳のコア視聴率は6.5%だった。

「『イッテQ』の同時間帯に放送されている『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)も世帯視聴率、個人視聴率は高いんです。3月2日放送回もそうでしたが、若年層の数字であるコア視聴率は別。『ポツンと』はコア1.3%で、『イッテQ』の6.5%とは大きな差があります。

 このコア視聴率6.5%というのは、全局の全番組の中でもトップクラスに高い数字です。それからも分かるように、『イッテQ』は多くの子どもたち、ティーン層、そしてその親御さんから愛されている番組なんですよね」(制作会社関係者)

『イッテQ』はなぜ、そうした視聴者層に愛されているのか――。

「『イッテQ』は、ロッチ中岡創一さん(47)のコーナー『Qtube』のようなお笑いに全フリした企画も面白いのですが、“お祭り男”の宮川大輔さん(52)が日本ではあり得ない海外のお祭りに全力で挑んだり、出川哲朗さん(61)が体当たりであらゆるチャレンジを行なう企画などもあり、日常生活では見られない映像を届けてくれる。

 そして、イモトさんの登山部のような、NHKのドキュメンタリー番組でもなかなか見られないような、ハイクオリティで価値のある映像、内容を提供してくれる番組ですよね。

 視聴者からは“毎回普通に勉強になる”といった声も寄せられていますが、まさに、親が子どもに見せたい番組になっているのではないでしょうか。だから、13歳から49歳までのコア層の視聴率が抜群に高いのでしょうし、18年続く長寿番組になっているのでしょうね。

 先の2月には、文部科学省が解散命令を東京地裁に請求している旧統一教会系の団体が登場するVTRが放送されそうになる危うい事態もありましたが、直前で回避。なんとか事なきを得ました。大人気番組『イッテQ』は、そうした大きな事故がない限り、今後も長く続いていくのではないでしょうか」(前同)

 今年で放送18年目を迎える『イッテQ』。中島さんの思いも受け継いで、これからも番組は続いていくのだろう。