■購入者に“用途”を聞くと――

 当選した男性の1人が、うまい棒が入った紙袋をYOSHIさんに手渡し、こう言ったそうだ。

「タレントのYOSHIさんですよね? 前、僕一緒に飲んだことがあります。これも何かのご縁なので、良かったらどうぞ」

 なんと、男性とYOSHIさんは一度会ったことがあり、彼がそれを覚えていたため、うまい棒を譲ってくれたのだという。

「これにはもう本当に驚いて、思わず友人と土下座してお礼を言いました。これは仕込みとかネタでもなくガチで起こった奇跡です。YouTubeで撮影していたので、よかったら動画を見てください」

 うまい棒『げんだいびじゅつ味』を手に入れることができたというYOSHIさん。ゲットしたうまい棒『げんだいびじゅつ味』には“50分の49”というナンバリングがあり、50個あったうちの49個目だと思われる。

 YOSHIさんにあらためて、買おうと思ったきっかけを聞いた。

「小さい頃からうまい棒が好きで、今でもよく食べている思い入れのあるお菓子なんですよね。10万円の『げんだいびじゅつ味』が出るとネットニュースで見て、絶対に欲しいと思いました。この金額が出せる大人になったからこそ、買える一品でもありますね」

 最後に、うまい棒の使い道を尋ねると、

「東京・恵比寿で、タレントが集まる会員制のバーを経営しているので、そこに飾ろうかなと思っています。僕が一番大切にしているのは、人との縁。10万円は高いかもしれないけど、これがみんなの思い出となるならばいくらでも出せる、そう思っています」

 目的、使い方次第では、そう高くない買い物なのかも……。

取材・文/白川ちひろ
キャバ嬢時代に書いていたブログがランキング上位となり、某出版社からのスカウトでライターデビュー。これまで多数のタレントのインタビュー記事を手がけ、そのほとんどがYahooトップ・ランキング入りを果たす。グラビアアイドル好きを自称し、推しのチェキ会やイベントには必ず参戦する。イチオシのグラドルは橋本梨菜、青山ひかる、奥村梨穂、豊田えま。