■雑誌の現場で見せた驚きの“寛容性”

 ここ1年の月9ドラマは、現在放送中の清野主演の『119 エマージェンシーコール』、鈴鹿央士(25)と松本穂香(28)のダブル主演の『噓解きレトリック』(24年10月期)、Snow Manの目黒蓮(30)主演の『海のはじまり』(24年7月期)、広瀬アリス(30)主演の『366日』(24年4月期)と、若い主演俳優の作品が多かった。

「いずれも決して悪い作品ではなく、特に目黒さん主演の『海のはじまり』には有村架純さん(32)、大竹しのぶさん(67)、池松壮亮(34)と演技派のビッグネームが集結した話題作だったんですが、リアルタイムの視聴率は微妙な感じでしたね。

 そのため、“フジの月9はいよいよオワコンでは”とする声もありました。しかし、別格的の存在である小泉さんの主演作で、すでに多くのファンがいる『続・続・最後から二番目の恋』なら、盛り返せるかもですよね……」(前出のテレビ誌編集者)

 そんな大役を任されている小泉は、言わずと知れた伝説のアイドル。1980年代にアイドル歌手として大活躍し、彼女のヘアスタイルを真似た"キョンキョンカット"が流行するなど女性からも厚く支持されていたことで知られる。そして、アラカンになった現在は、飾らない、ナチュラルさから同性人気は圧倒的だ。

「小泉さんくらいの世代には、いつまでも若々しさを保つ“美魔女”と評されるタレントも多く、それも努力の賜物で素晴らしいのですが、小泉さんの場合は、老いや身体の変化を寛容に受け入れていますよね。それも彼女の人気の理由だともっぱらです。最近では、白髪混じりの姿が話題になりましたね」(芸能プロ関係者)

 小泉は2014年の『女性自身』(光文社)のインタビューで、自身の白髪を“白髪はペットみたい”と語っていたが、今年2月12日に行なわれた『第67回ブルーリボン賞授賞式』にて、白髪をメッシュふうにしたヘアスタイルで登壇。

《白髪も顔のシワも全く隠さないところに自立した女性の持つ潔さを感じる》
《ナチュラルで素敵です》

 といった称賛する声が、SNSに寄せられた。

 また小泉は、2022年2月放送のラジオ番組『SUBARU WonderfulJourney~土曜日のエウレカ~』(TOKYO FM)では、「老化は進化」「(40歳の頃に人生折り返しと言われたけど)もしかしたら折り返す時に違う坂道かもしれないし、角度が違うかもしれない」と、“老い”をポジティブに解釈して「老人のイメージとか価値観を変えていきたい」と目標を語ったことも。

 そんな小泉の生きざまを象徴するエピソードがあると、前出の芸能プロ関係者は言う。

「女性誌などが女性芸能人、ましてや女優やアイドルのインタビューや特集を組む場合、撮影したタレントの画像にはレタッチ修正など厳しいチェックが入るし、場合によってはタレントサイドが画像を引き上げ、直接修正作業をすることもあります。

 ところが、小泉さんはとある雑誌が小泉さんの特集記事を作る際に、小泉さんからは“写真は任せます”と写真チェックがナシだったそうなんです。小泉さんクラスの女性タレントで、これはまずあり得ない話です。でも、小泉さんはさほど気にしない素振りだったと。

 小泉さんはそれだけ、自分を飾らない、常にありのままで生きている、ということではないでしょうか。“白髪はペット”“老化は進化”発言にはいっさいのウソはない、本当にナチュラルな生き方をしているのでは、と。

 そんなカッコイイ小泉さんが主演する、11年ぶりの『最後から二番目の恋』シリーズの新作を、多くのファンが待ちわびているのは納得な気がしてきますよね」

 多くの人にとって“永遠のアイドル”小泉今日子。彼女が主演する『続・続・最後から二番目の恋』は、フジテレビを救う大ヒット作になるのかも。