原材料価格・エネルギーコストの上昇を受けて、日本列島が春の値上げラッシュにあえいでいる。
「ガソリン価格も高騰しています。経済産業省資源エネルギー庁の給油所小売価格調査によると、2月25日時点の平均小売価格は、レギュラー1リットル当たり184円台と異次元の高値に。
3月3日、日本維新の会はガソリン税の暫定税率を廃止する法案を提出しましたが、その先行きは不透明です」(全国紙政治部記者)
そこで、ガソリン代を節約するため、燃費良く運転をするためのドライブ術を届けよう。
「自動車メーカーには、開発の過程で燃費を良くするために行う方策が3つあります。これは、ドライバー側にも燃費向上術として応用できるんです」
こうアドバイスするのは、多様なジャンルの車に精通しているモータージャーナリストの佐野弘宗氏だ。
まず1つ目は、車を軽量化すること。
「ガソリンの容量に少し余裕があるほうが燃費は良くなります。ガソリンの重さは1リットル当たり約0.75キロ。10リットル減らすと約7.5キロも軽くなり、燃費が良くなります」(佐野氏=以下同)
2つ目はタイヤの空気圧の見直しだ。半年以上点検していない車だと、空気も抜けている場合も多い。
「ガソリンスタンドなどで空気圧を確認し、規定値から0.1くらい上げると燃費は向上します。空気圧を0.1バール上げると、およそ1~2%燃費が良くなるといわれています」
そして、3つ目が空気抵抗を減らすこと。実は、これが燃費向上には、一番、効果的だと佐野氏は力説する。
「高速道路ではトラックやバスなどの後ろを走ることです。意外と100メートルぐらい車間距離を空けていても、空気抵抗は大幅に減るので、燃費が1割近く向上することもあるんです」