■一定速度を保つのが最も燃費効率が良い

 過去に何度も議論されてきた燃費向上術。車の性能の向上により、その方法も変化してきているという。

「最近のハイブリッド車は電気でコンプレッサーを回しています。エアコンをオフにしても、昔ほど効果の差は期待できません。燃費性能も向上しているので、搭載されているエコモード機能を信じて、自動にしたほうが効果的ですよ」

 燃費向上のために、アクセルやブレーキを踏み込み過ぎないよう気をつけているベテランドライバーもいるだろうが、効果は小さいという。

「一定速度を保つほうがいいです。40キロ道路なら、速やかに40キロまで上げて、スピードを維持する。これが一番、燃費効率は良いです」

 ガソリン車からの買い替えも有効な手段の一つ。

「日産の軽電気自動車『サクラ』がオススメです。自宅や職場で充電できる人は、圧倒的に電気自動車の方が経済的です。車両価格は260万円ほどですが、国の補助金で55万円。さらに東京都なら55万円出るので、今なら150万円程度で購入できますよ」

 最後に、佐野氏は今回の燃料費高騰に警鐘を鳴らす。

「各人が問題意識を持って、この時代を、どうやって生き抜いていくか考えていく必要がありますね」

 今一度、燃費改善ドライブ術を模索してみたい。

佐野弘宗(さの・ひろむね)
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。