■ランチを食べた店をSNSに投稿するだけで……
また、SNS投稿が思わぬ事態を招くこともあったようだ。
「配信者がおしゃれなお店のランチをSNSに投稿したら、《ここは、××駅の△△ってお店だね!》と、ファンからすぐに店を特定されて、《今、この店に行けば◯◯ちゃんに会えるのカナ?》というコメントが来ていたんです。画像はすぐに消して、配信者に、今後は実際に行く店やお気に入りの店をSNSに投稿しないように注意しました。
その後は、私が配信者のSNSを管理して、自分が食べたランチの写真を配信者のSNSに投稿して、居場所をカモフラージュするようにしましたね」(前出の配信者をプロデュースしていた女性)
さらに、配信者の不注意でファンに自宅がバレてしまったこともあるという。
「その月に投げ銭をしてくれた上位の方には、配信者の私物をプレゼントするというサービスがあったのですが、彼女が自宅近くのコンビニからプレゼントを発送してしまったんです。店の住所が伝票に印刷されていたようで、《このコンビニの近くで、配信で見えた窓の景色とかを考えると、◯◯ちゃんの家はここかなぁ?》と、住んでいたマンションが特定されてしまったんです。
さらに《無防備でカワイイ!ピンポン鳴らすからカギは開けておいてネ!》とDMが来て……。突撃されたら怖いので、その後、配信者は実家に身を寄せ、配信はハウススタジオを借りてやるようにしました。ですが……」
なんと、ハウススタジオに場所を変えてからも恐怖事態はまだ続いたという。
「ハウススタジオを借りて配信や撮影をしだした後も、怖いことがありました。『寝起きドッキリ』というタイトルで、マネジャーもしていた私が実際にインターフォンを鳴らし、ドアを開けて配信者が寝ているところを撮影するという企画を撮影したのですが、モザイク処理が甘かったせいか、たまたま同じ建物に住んでいたファンに場所を特定されてしまったんです。動画には《あれ?これウチの建物と同じじゃね?突撃するわ》とコメントがあり、恐怖を覚えましたね……。
“最上あい”さんの件はあまりにも怖ろしい事件ですが……女性が一人で生配信を行なう際は、いきなり突撃される危険も伴うと頭に入れて、最低でも防犯グッズを身につけるなどの対策が必要だと思います」
スマホ一つで簡単にできることから、コロナ禍でさらに需要が高まったライブ配信。そのリスクについてもあらためて考える必要性がありそうだ。