■やっぱり最後は『E.T.』か
実は、ホテルの存続がテーマになってから、気になっていることがある。未来人・村上(小日向文世/71)からホテルの情報を告げられ、清美たちが取り壊しを食い止めるとなると、それは未来を変えることになってしまう。これは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでもそうだが、タイムリープものではご法度なのだ。
これについては、X上で、《オーナー宅に向かう車にいた謎の同級生は、過去を改変しないよう未来から送り込まれた超能力者で、記憶を書き換えて同級生になりすましているのでは。村上さんが過去の自分が受験票を忘れるのを放置したのはルールを守っていたから。でも、最後にホテルの未来を教える違反を犯した》という指摘がある。
つまり、村上の現在の姿だと思われる、受験生・上村(萩原護/21)が受験票を忘れた事件は、村上本人が手を出していないからセーフ。だが、ホテルの問題は村上本人が清美に伝えたことで、未来を変えてしまうことになる。そのため直美は、清美たちの“歴史の改変”を止めるため、未来からやってきたのではないだろうか。
そうなると、最終回でホテルは歴史通りに取り壊される。高橋は温泉に入れなくなり、衰弱してやがて死んでしまうことになるが、それではあまりにひねりがなさすぎる。おそらく死を回避するため、何度も劇中で言及されている映画『E.T.』のラストのように、高橋は自転車で空を飛んで、宇宙に帰るのではないだろうか。今回、瑞樹(志田未来/31)が指先を光らせていたが、それはラストシーンの匂わせかもしれない。
これまでも、予想の斜め上をいく展開を見せてきた本作。この予想も外れる可能性もあるだろう。清美たちは、絶体絶命の高橋を救えるのか――視聴者をアッと驚かせるラストに期待したい。(ドラマライター・ヤマカワ)