■『クジャクのダンス』にくすぶる不満
その反面、《今回はまた振り出しに戻ってしまった感あり》《相変わらず謎のひとつひとつが繋がらず、話が前に進まないからモヤモヤばかりがつのる》《ぐだぐだ何やってんだって感じ。とっちらかって、焦点が絞られていない! あっちもこっちも中途半端にして深堀りしないから、感情移入が出来ない!》など、不満の声も少なくない。
これまでの考察でも、鳴川と京子が怪しいのはさんざん言われていたので、正直、今回は「やっぱりそうか~」ぐらいの驚きしかなかった。不満の声にあるように、次々に謎が出てくるのになかなかそれらが繋がらないため、考察は盛り上がる一方、物語を楽しみたい人にはかなりのストレスになっている。
さらに気になるのは、最終章に入っても、またもや怪しい人物として廣島育美が出てくること。次週はおそらく彼女について描かれ、最終回で謎の本丸と思われる、東賀山事件の被害者・林川安成(野間口徹/51)がフィーチャーされるのだろう。
ただ、そんなことをやっていたら、残された謎の真相を描くには尺が足りなくなり、最終話がかなり急ぎ足になりそうだ。まさか、最後は京子、もしくは鳴川が過去の真相を語る、サスペンスものにとって悪手“説明セリフ”のオチになってしまい、大いなるがっかり感を味わう羽目になるかもしれない。
次回は、赤沢を驚愕させる資料を手に入れた神井が、心麦たちにある提案を持ち掛けるが、ここから協力して事件の真相に迫っていくのではないだろうか。これによって、物語の展開にスピード感が出ることを期待したい。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。