■今後のtimeleszに求められるもの
timeleszのファンクラブ会員数は3月時点で75万人前後と言われているが、これにはセクゾ時代からのファンクラブ会員も含まれている。昨年8月頃は55万人だったファンクラブがタイプロ人気を経て20万人近く数字を伸ばしたのだが、セクゾ時代のものを引き継ぎ、新しくファンクラブを作り直していないことに、
《FCを新しく作りなおしたら、他のグループを越えられないって思ってるから?》
《FCもリセットして新しく始める方が一貫性があると思う》
といった、不満の声が寄せられている。
サブスクでも似た話が言われている。グループが2月28日にデジタルコンピレーションアルバム『Hello!We‘re timelesz』をリリースしたことで『人生遊戯』、『RUN』など、マリウスや中島も所属していたセクゾ時代の人気曲もサブスクで解禁される運びとなったのだが、
前述のように「セクゾとtimeleszは別物」と捉えるファンは多く、
《撮り直ししないのにSexyZone名義をtimelesz名義にしてサブスクに出す意味とは??》
《あーーーもうセクゾを利用してtimeleszで売れようとしてるの無理。なんでセクゾの曲サブスク解禁した?するならセクゾ名義で出してよ。中島健人もマリウス葉もSexyZoneのメンバーであってtimeleszのメンバーではないです》
といった厳しい声が多く上がっている。
そんな荒れるtimeleszの現状、そして今後に求められることを、芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。
「たとえば、DA PUMPが4人組グループとしてデビューしたのにISSA(46)1人だけになり、紆余曲折を経て現在の6人組体制になった、というのもそうですが、バンドやダンス&ボーカルユニットがメンバーの入れ替えをする、というのはままある話です。
もちろん、セクゾを熱心に応援していたファンからすれば、現在は複雑な心境でしょうし、ファンクラブやサブスクのやり方が問題視されるというのも理解できます。ですが、timeleszサイドもそういった批判の声が出るのは想定済みではないでしょうか」(三杉氏、以下同)
オーディション企画『タイプロ』はSNSを中心に大ブームに。ファッション誌『anan』(マガジンハウス)では3月5日と翌週の12日発売にて、同誌55年の歴史上初となる「同グループ2号連続表紙」を飾るなど、timelesz結成までの歩みは既存ファン以外からも注目の的となっていた。
「炎上を肯定するつもりはありませんが、こうやって話題になっていること自体が重要でもあります。あとは、そこからいかに進化していくか、ですよね。
アイドルの魅力は未完成なメンバーの成長をリアルタイムで楽しめることにありますが、現状のtimeleszはその段階にいます。オリジナルのメンバーが新メンバーを引っ張りながらグループが成長していく姿、新しい融合も楽しめることでしょう。ファンは複雑かもしれませんが、数年後に”当時は荒れていたtimeleszがこんなに成長した”となれば良いですよね」
今や国民的グループになりつつあるSnow Manも、長らく6人体制で活動していたところに向井康二(30)、目黒蓮(28)、ラウール(21)が加入したことで現在の9人体制となったという背景があり、今回のtimeleszの件でそれを思い出す声も多い。
《死ぬほど文句言ってる人もいて なんかスノが9人になった時と既視感》
《スノも6→9なって最初は「なんで9人に増やすんや」とか言われてた(略)最初はそんなもんよ》
荒れる時をしのいだ先に、8人のtimeleszが輝ける場所があるのかもしれない――。