橋本環奈(26)主演のNHK連続テレビ小説おむすび』は今週金曜日、3月28日に最終回を迎える。しかし、残り5話というこの状況でも着地点は見えず、視聴者から多くの不満の声が寄せられている――。

『おむすび』は、橋本演じる平成元年生まれのヒロイン・米田結が高校時代に“ギャル文化”と出会い、やがて栄養士として人の心と未来を結んでいくという“平成青春グラフィティ”作品。物語は令和を迎え、最終週(3月24日~)ではついに今年2025年に突入する。

 前週(17日~21日)では、結と姉・歩(仲里依紗/35)が、1995年に阪神・淡路大震災で亡くなった親友・真紀ちゃん(大島美優/15)とそっくりな少女・田原詩(一人二役)と出会い交流を深める話や、結の両親である愛子(麻生久美子/46)と聖人(北村有起哉/50)が神戸から福岡・糸島へ移住するまでが描かれた。

 そして最終週では、結の所属する大阪新淀川記念病院のNST(栄養サポートチーム)の活動休止危機や、糸島移住後の愛子らの生活、そしてアパレル会社CEOの歩が、孤独の少女・詩のために「ある決断」をするまでが描かれると予告されている。

 さまざまな見どころが詰め込まれていそうな『おむすび』の最終週だが――テレビ誌編集者は言う。

「最後まで主人公・結だけにフォーカスせず、米田家を全体的に描くような構成ですよね。主人公をしっかりと掘り下げたうえでサブキャラの物語も描かれるならいいですが、『おむすび』の場合はそうではないんです。橋本さんのスケジュールの影響も多分にあったようで、これまでも誰が主人公なのか分からないような展開が続いていましたよね」

 橋本は、昨年3月末に『おむすび』がクランクインしてからも、舞台『千と千尋の神隠し』の公演で4月から5月末までイギリス・ロンドンに行ったり、同年10月頃からは映画を2本撮影したりと、売れっ子で多忙すぎて『おむすび』の収録に参加できない期間があった。

 特に第16週と第17週(1月20日~31日)は、主人公の結が顔見せ程度しか登場せず、仲演じる姉・歩を中心に神戸の商店街の住人たちを描くという異例の2週間だった。

『おむすび』制作統括の真鍋斎氏は、1月23日配信のWEBサイト『リアルサウンド』のインタビューで、俳優側のスケジュールもストーリーに影響していたことを認めている。