■正解できなくても脳が活性化!

 また、正解できなくても、問題に挑むだけでも効果があるという。

「脳というのはすごく敏感なので、問題提示の仕方で使う部分はまるで違ってきます。たとえば絵を使った視覚的ななぞなぞや、音を使った聴覚的なものなど、五感の入力が違います。さまざまなパターンでクイズを解くのが効果的です。また、たとえ答えがわからなくても、解答を見て復習し、納得することで脳の理解力が鍛えられます」

 高齢化が進む日本だが、なぞなぞが脳に及ぼす研究も進められ、驚きの成果が出ているという。

「言語認知能力の向上が期待できるので、継続的に問題を解くことは認知症の予防にも効果があると言われています。

 実際に脳トレが脳に良い影響を与えるというのはある程度研究されていて、高齢者がゲーム性のある問題を解くことによって、処理速度が向上するという研究結果が出ています。作業記憶という脳の仕組みを使って、情報を頭の中で積極的に操作することで、処理速度を早くすることができるんです」

 それでは実際に本サイトが厳選した3つのなぞなぞを紹介。脳を活性化させるべく、ぜひ挑戦してほしい。

まずは初級編から
問題:孫がおじいちゃんとボール遊びをしました。なにをした?

続いて中級編。
問題:宇宙飛行士が食欲がなくなってしまう理由は?

最後に上級編
問題:ボブ・マーリーが海で泳いでいた時に邪魔してきた生物は?

加藤俊徳(かとうとしのり)
脳内科医、医学博士。
加藤プラチナクリニック院長。株式会社脳の学校 代表取締役。昭和医科大学客員教授。脳番地トレーニングを開発・普及。クリニックでは加藤式MRI脳画像診断法を用いて、脳の成長段階、得意な脳番地不得意な脳番地を診断し、薬だけに頼らない脳トレ処方を行う。