「フジテレビがまだまだ激動のなか……ライバルの日テレは今夏、かなり攻めるようですよ」(芸能プロ関係者)

 フジテレビの激動――昨年末に報じられた女性トラブルに端を発し、国民的タレントだった中居正広氏(52)は1月23日に芸能界を引退。同トラブルではフジテレビの編成幹部も関与していたと報じられ(フジテレビは否定)、問題はテレビ界を巻き込んだ大騒動に。

 3月31日に第三者委員会が公表した394ページに及ぶ報告書では、被害に遭った女性Aが当時フジテレビのアナウンサーだったことが判明し、中居氏と女性Aのトラブルは《“業務の延長線上”における性暴力が行なわれ、重大な人権侵害が発生した》と認定された。また、人権意識が低く、かつてよりハラスメント行為が蔓延していたと指摘されたフジテレビからは、多数のCMスポンサーが撤退し、その多くがまだ戻ってきてはいない。

「4月30日、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは総務省に再発防止策などを報告。そこには、役員の定年制の厳格化、社外取締役の在任期間に上限を設けること、相談役・顧問制度の廃止などが盛り込まれました。また、フジテレビが1980年代に掲げた『楽しくなければテレビじゃない』というスローガンも撤回。編成局とバラエティ制作局などを解体・再編されることも明らかになっています」(スポーツ紙記者)

 テレビ界を巻き込む大騒動に、日本テレビも今年2月に行なわれた定例会見で「メディア全体の問題で、日テレとしても人ごとではない」と、中居氏・フジテレビ問題にコメントを出していた。

 そんな日テレでは今春、23年続いた人気バラエティ番組『行列のできる相談所』が終了するなど、大きな改編の動きがあった。「ただ、まだまだ攻める」と言われる理由とは――。

 前出の芸能プロ関係者はこう言うのだ。

「今年の7月クール、日本テレビでは櫻井翔さん(43)主演の『占拠』シリーズの第3弾が放送されると複数のメディアに報じられていますが、その“占拠先”として、“テレビ局”が浮上しているというんです」

 連続ドラマ『占拠』シリーズは、「ウソだろ」が口癖の神奈川県警の刑事・武蔵三郎(櫻井)が仮面を被った武装集団を相手に、占拠された大型施設で戦うタイムリミット・バトル・サスペンス作品。

 これまで病院を舞台にした『大病院占拠』(23年1月期)、空港を舞台にした『新空港占拠』(24年1月期)の2作品が日本テレビ系「土10」枠で放送された。

 2作目のラストのタイミングで、公式Xが投稿した武蔵と家族の自撮り写真の背景に観覧車が映りこんでいることから、『遊園地占拠』に期待する声もあるほか、『動物園占拠』や『大船舶占拠』など続編の舞台予想を楽しむ声も多い。

 その噂の新作の舞台が、いま何かと話題のテレビ局になるというのか――。