■転職市場における50代の書類通過率は5%

 実際、50代の書類通過率は良くて5%。つまり、20社に応募して1社面接に行けるかどうかというのが現実。

「シニアの転職市場は企業の即戦力ニーズが非常に強いため、未経験職種や業界への転職はほぼ不可能です。企業は40代・50代に“入社してすぐに活躍してほしい”“組織やプロジェクトを引っ張ってほしい”と期待しています。そのため、マネージメントスキルやプロジェクト推進経験が求められる傾向にあります。そのため、これまでのキャリアと全く異なる職種を希望する場合、ほとんどの企業が書類選考で落としてしまうのが実情です」(前出の転職エージェント)

 ネット上でも、《求人で年齢制限を禁止してるのって、意味ないどころか有害》《最初から年齢で断ったほうがお互い時間を無駄にしない》《若手のほうはすぐ離職するだろう!》《求人票はどれも地雷が多くて見抜くのが大変…》といった声が飛び交い、シニアの求職者からの不満が浮き彫りになっています。

 人手不足とはいえ、40代・50代の転職は決して簡単ではありません。しかし、企業の本音を見極める力を養うことでより良い転職の可能性を高めることができるはず。転職活動を成功させるためには、求人票の言葉をそのまま信じるのではなく、慎重なリサーチと戦略的なアプローチが不可欠だと心得ておくのが良さそうです。

トレンド現象ウォッチャー・戸田蒼
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。