今田美桜(28)主演のNHK連続テレビ小説あんぱん』が、3月31日に放送スタートする。平均世帯視聴率の週間平均で12%台(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を連発して低迷した、橋本環奈(26)主演『おむすび』の後で期待が高まるが、不安要素もありそうだ。

 同ドラマは、漫画家・やなせたかし氏と妻・小松暢さんの夫婦をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語。脚本は2014年前期の『花子とアン』以来2度目の朝ドラ脚本となる中園ミホ氏。

 ヒロイン・朝田のぶ役の今田のほか、夫・柳井嵩を北村匠海(27)、のぶの父・結太郎を加瀬亮(50)、母・羽多子を江口のりこ(44)、妹・蘭子を河合優実(24)、メイコを原菜乃華(21)。嵩の父・清を二宮和也(41)、母・登美子を松嶋菜々子(51)、伯父・寛を竹野内豊(54)。さらに、パン職人・屋村草吉を阿部サダヲ(54)が演じる。

 物語はのぶの幼少期、太平洋戦争前の昭和2年からスタート。“人生の荒波をパワフルに乗り越えていく”ヒロイン像に、20年前期『エール』や23年前期『らんまん』パターンの夫婦ものと、まさしく王道朝ドラ路線。「ギャル」という斬新な設定で大ゴケしてしまった『おむすび』の後だけに、安心して見られる“ありがたさ”はある。ヒロインもネームバリューは十分な今田と盤石。『おむすび』のような惨敗は、まずないだろう。