1986年に誕生したカメラ『写ルンです』(オープン価格)が令和の時代でも若者を中心に再ブレイク中だ。家電量販店に行っても、その多くは“品切れ”状態。

「『写ルンです』の最大の魅力は“エモさ”ではないでしょうか。スマホで撮れる精巧な写真が当たり前となった現代、昭和期のフィルムカメラのような独特な色味と質感が“レトロなのに新しい”と人気なんです」(生活情報誌記者)

 出会いと別れの季節を迎えたいま、“エモい”一枚を残すには――これまで女性ファッション誌や女優・タレント写真集を撮影してきたフォトグラファーの橋本憲和氏に、初心者でも簡単に実践できる『写ルンです』テクニックを聞いた。

 ポイントは3つ。

「太陽光の取り入れ方、フラッシュの有無、小道具の3ポイントでだいぶ印象が変わりますよ」(橋本氏=以下同)

 1つ目の「太陽光の取り入れ方」とは、逆光での撮影。スマホでは避けがちな逆光は、『写ルンです』では大きな武器になるのだ。

「太陽を背景に人物が発光しているように見えるので、エモくなると思いますよ。うまくいけば、光の線や輪が映り込んで、さらに幻想的な写真になるでしょう」

 ちなみに、雰囲気を出すよりも、顔をキレイに映したい時は順光がベター。

「特に太陽が低いときの順光がおすすめ。夏場なら朝夕、冬場なら昼間に撮れば、光が顔に当たって写りが良くなります」

 また、環境に応じて“フラッシュの有無”を決めるのも写真の出来を左右するという。

「背景が風景など遠くのものならフラッシュを消し、壁前など近い状態ならフラッシュを入れて撮影したほうが、きれいに映ります。

 夕暮れ時など周りが暗いときにも同じですね」