3月30日、2つの長寿番組が最終回の放送を終え、歴史に幕を閉じた。一つは延べ11年半続いた『ワイドナショー』(フジテレビ系)。そしてもう一つは2002年にスタートし、23年間茶の間を賑わせてきた『行列のできる相談所』(日本テレビ系)だ。

 それぞれの番組の立役者は松本人志(61)と元タレントの島田紳助氏(69)だが、最終日、各番組での対応は分かれた。『ワイドナショー』で松本は“スルー”され、『行列』では紳助氏に手厚い感謝の姿勢が示されたのだ。

 松本と紳助氏といえば、どちらもスキャンダルで世間を騒がせた人物。松本は女性トラブルで24年1月から芸能活動を休止中で、紳助氏は11年8月、暴力団関係者との交際が明らかになったのをきっかけに芸能界を引退している。

 両番組を見ていたバラエティ番組ディレクターが、“扱いの違い”を振り返る。まずは『ワイドナショー』。

「基本的に、長く続いた情報番組やバラエティ番組の最終回はそれまでの歴史や名場面をダイジェストで見せつつ、その時々で関わったタレントたちからメッセージをもらうなどして構成するのが王道です。

『ワイドナショー』は松本さんがコメンテーターを務めることが大きなウリで、松本さんはMCの東野幸治さん(57)とともに放送開始からパネラーを務めていました(23年3月19日放送回で卒業)。ただ、最終回で松本さんからのコメントはなく、松本さんが映る過去映像も放送されませんでした。

 東野さんが“松本さんに直接『終わります』みたいなことが言えなかったのが唯一の心残り”と言っていたので、出演者たちにも忸怩たる思いはあったでしょうね」

 一方、同じ東野がMCを務める『行列』はどうだったか。

「番組をあげての一大プロジェクトだった“カンボジアの村に学校を作る”という企画の回想では、初代所長だった紳助氏が“偽善者でいいじゃないですか。やらないよりやった方がいい”などと熱弁をふるう姿がしっかりと放送されたほか、最後は東野さんが紳助氏に“社会現象になるほど大きな番組で、チンピラ芸人みたいな僕を使っていただいて……”と感謝を口にするシーンもありました。

 最後の最後で東野さんの挨拶が放送時間切れになってしまったのは残念でしたが、番組としては紳助さんへの感謝を全力で表したと言えると思います」(前同)