■小芝風花は朝ドラヒロイン最有力候補

 瀬川の覚悟が検校の心を動かす回だったが、視聴者のX上の反響は、《検校の責めに瀬川が返すシーン。複雑な心境をよくここまで表現したなと、つくづく関心しながら見た。小芝風花の演技が素晴らしい》《瀬川と検校のシーン、照明すごかった…瀬川は灯りに照らされているのに、検校は真っ暗な闇にいる…検校の内面の闇と、目の見えない彼が実際にいる闇を示しているよう…》などと、小芝と市原への多くの称賛の声が。

 放送後、公式SNSが「瀬以は検校(市原隼人)ときちんと関係を築きたいと思う反面、察しの良い検校に心のなかを覗かれることを恐れて、うまく歩み寄れなかったんだと思います」という、小芝のコメントを紹介している。サラッと語っているが、これを演技で伝えるのは至難の技。小芝は花魁の演技が絶賛されたが、身請けされてからの感情表現は、さらにものすごいものがある。

 検校の屋敷に幕府が手入れをし、瀬川はそろそろ退場の気配だが、気になるのは小芝の今後だ。X上では、《小芝風花さんは1年かけて大河の主役を張れる器であることがよくわかったので、持統天皇はどうですか?!》《何年か先、小芝風花さん主役の大河やってくれないかな、存在感、美貌、演技力、魅せるものがある》などの声が。

 19年放送の主演ドラマ『トクサツガガガ』が話題になって以来、小芝がNHKとの縁が深いこともあって、視聴者からは大河ドラマの主役に推す声もあるが、まずは朝ドラのヒロインだろう。朝ドラは若手女優の登竜門のイメージがあるが、近年は趣里(34)や伊藤沙莉(30)など、若手に限らないキャステイングも多い。