■3年連続で「紺綬褒章」を授与された中居氏だが……

 中居氏は国民的グループ・SMAPのリーダーとして長年活躍し、解散後も名MCとしてテレビ界で大活躍。さらには、後輩タレントに対する面倒見の良さを感じさせることも多かった。

 そして中居氏は、国や地方公共団体などに私財を500万円以上寄付した者に与えられる「紺綬褒章」を21年から3年連続で授与されるなど、寄付やボランティア活動に積極的なタレントでもあった。ちなみに、同勲章は同じく元SMAPの香取慎吾(48)も21年に授与されていて、“解散しても志は同じ”とファンを喜ばせたこともあった。

「近年ではコロナ禍もあり、中居氏ほか芸能人の支援活動がクローズアップされていましたよね。そして中居氏はかつてから、災害が起こるたびにこうした支援活動の話が言われてきましたが、いずれも公言せず、後に報道で明らかになるという流れが定着していました。アピールしないところにも評価する声はあった。

 中居氏が寄付してきた金額は、トータルで3億円以上になるともささやかれていますね」(前出のワイドショー関係者)

 たとえば阪神・淡路大震災から2か月後の1995年3月、春の選抜高校野球の開会式を中継したラジオ番組に中居氏が電話出演し、その日の出演料の全額をラジオ局の義援金係を通じて寄付したことがある。

 また2011年3月に発生した東日本大震災発生後、SMAPメンバー5人は3か月で日本赤十社に4億円以上の義援金を送ったが、そのうちの2億円が中居氏が寄付した、という報道があるほか、2015年のラジオ『中居正広のSome girl’SMAP』(ニッポン放送)にて中居氏は、毎年3月11日前後に「必ず銀行に行って、必ず(募金を)やるようにしてますね」とコメントしていた。

 そして中居氏は、寄付だけでなく炊き出しなどのボランティア活動もプライベートで積極的に行なっていた。

 日本芸能史でもナンバーワンの国民的グループとも称されるSMAPでの活躍と、「紺綬褒章」を授与されるほどの寄付と社会貢献――2つの偉業で知られる中居氏だが、今回の第三者委員会の報告書発表により、その信頼は失墜。

《第三者委員会の報告が事実ならば、さすがにこれは中居くんを擁護しようが無くなったわ……。あれだけ世の中に寄付を始め善行をしておいてなんで?》
《中居正広の今回の手口をみると、自分の好感度の得かたも熟知してそう。被災地のボランティアも寄付も、プライベートと言いながら全て流出してたし。ファンをコントロールして、相手への誹謗中傷に向かわせるやり口も汚い》
《中居正広も、東日本大震災で寄付やボランティアしてた「実は優しい奴」イメージだったけど、実際は計画的性犯罪事案を金で隠蔽、被害者飛んだの喜んでる人でなしじゃん》
《すごいね、SMAPのすべてをぶち壊してくれたね。 もう2度と世界に一つだけの花も聴く気しないしあの歌を歌った学生時代も汚れたわ》
《テレビでは優しそうな性格だったけど、あの性格は裏の顔だったの? ずっと応援してたのが馬鹿馬鹿しく感じた》 
《中居君、がっかりだよ、SMAPの時から、応援してたのに、今までの全てが地に堕ちた、残念というか、ほんとの中居を見た、悲しい人だね》

 といった、厳しい声、そして落胆する声が多く寄せられている。

「もちろん中居氏が一流のエンターテイナーとして多くの人々を笑顔にしたこと、多額の寄付金や支援活動で多くの人々を救ってきた事実は変わりませんが……今回の被害女性への性暴力とその後の姑息とも思える対応で、積み上げてきた功績や偉業はすべて帳消しになってしまいましたよね……」(前同)

 長年、多くの人を楽しませてきた国民的タレントの最後の印象は、あまりにも残念なものになってしまった……。