4月4日、フジテレビの元専務で関西テレビの大多亮社長が辞任を発表した。大多氏は元タレント・中居正広氏(52)が元フジアナウンサーのAさんに起こした性暴力について報告を受けていたものの、その後の対応を誤った責任をとった形だ。
第三者委員会が3月31日に公表した報告書は、中居氏が起こした事件をはじめフジのセクハラ常習体質が赤裸々に記された衝撃的なものだった。
大多氏は4月4日の臨時取締役会で、中居氏から性被害を被ったAさんの訴えを認識していながら、当時社長だった港浩一氏と編成部長だったB氏との間で「プライベートな男女間のトラブル」と片付けてしまったと説明。港氏は今年1月にすでに辞任している。
その一方で中居氏とのやりとりほかショートメールなどを325件を削除するなどし、騒動を隠蔽しようとしたB氏は現在は「人事局付」として、今なお社に籍を置いている。1月30日に社内のポータルにて編成部長の任を解かれ、人事局付にすると発令されていたことはすでに報じられているが──。
「報告書ではB氏が後輩の女性社員を食事に誘い、身体を触る、キスをしようとするなどのセクハラ行為が複数件あったことが暴かれ、これらについて第三者委員会は、《いずれも業務上のアドバイスをすると見せかけて、自身よりも立場が弱い後輩女性社員に対して性的に接触する行為であり、悪質性が高いものである》と断罪。
さらにB氏については、《少なくとも2つのセクハラ行為が伴う飲み会に当事者として参加し、その場で盛り上げ役を買って出て、時には、セクハラ被害の対象となる社員を指名し、不適切な余興の進行を行う場面もあったとの情報が確認されている》と、その悪行は枚挙にいとまがない。B氏が開催した中居氏との“スイートルーム飲み会”でも2名の女性アナウンサーを中居氏ら男性タレントしかいない部屋に『置き去り』にし、結果としてうち1人の女性アナが中居氏からセクハラ被害に遭っています」(芸能記者)
また、報告書ではB氏が中居氏からAさんの心身の不調について相談された際、《なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??》というショートメールの返信をするなど、Aさんの人権をまるで無視した言動の数々が判明している。SNSでも《無邪気って言葉からこれほどおぞましい印象を受けたことないな》などと非難が殺到した。