4月8日にスタートする火9ドラマ『人事の人見』(フジテレビ系/火曜よる9時)は、Travis Japan・松田元太(25)のGP帯連ドラ単独初主演が話題だが、ただの“抜擢”ではなさそうだ。
同ドラマは、人事部に焦点を当てた痛快オフィスエンターテインメント。文房具メーカー・日の出鉛筆を舞台に、おバカでピュアすぎる主人公・人見廉(松田)が、会社を変えたいと願いながら日々奮闘する労務担当・真野直己(前田敦子/33)と、個性豊かな人事部の面々と共に会社の中で巻き起こる社員のさまざまな問題に立ち向かっていく。
これまで、GP帯のドラマでは端役ばかりで、演技力未知数の松田を抜擢。公式サイトではドラマ制作陣が、主人公のキャラと脚本は松田の当て書きだと明かし、やたらに「松田の人間性にほれ込んだ」「明るくピュアで天然という唯一無二のキャラクター」などと、松田アゲのコメントをしている。明らかな松田元太推しのドラマだろう。
そもそも、本作は同局系のバラエティ番組『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』とコラボしていて、同番組で人気の松田をさらに売り出そうという姿勢は明らかだ。架空のインド映画の準主役オーディションを受けるも、最終審査で落ちて落胆する松田に、4月期火9ドラマの主演を言い渡すというドッキリが仕掛けられていた。
そして、公式サイトの説明によると、古い熱血体質の残る大企業を舞台に、天然な松田が旋風を巻き起こすというかなり時代遅れな設定で、これまでのお仕事ドラマでさんざん繰り返されてきたタイプ。ただ、ベタな内容だからこそ、失敗はしても致命傷にはなりにくい。演技が未知数の松田を起用するのなら、これは賢い選択と言えるだろう。